【観戦記】祐誠6-3福岡舞鶴(春季大会4回戦)




終盤に底力を発揮した祐誠が、終盤の逆転劇で福岡舞鶴を破った。

1-3で迎えた6回、祐誠はこの回先頭の菅野が左越え三塁打を放ち、続く山本の一ゴロの間に生還して1点差とした。続く7回は一死から下川右前打、宮口左前打で一、二塁。菅野の投前セーフティバントは三塁封殺されたが山本四球で二死満塁とし、後藤が走者一掃の右翼線二塁打を放って逆転した。8回にも白川が中前打で出塁し、松浦の時にヒットエンドラン(三ゴロ)で一死二塁。代打那須の三ゴロで二走を刺そうとして投げた二塁送球がそれ一死一、二塁。下川が三前バントで二死二、三塁とし宮口の左前打でダメ押しの1点を加えた。

7回裏祐誠二死満塁 後藤が右翼線に逆転となる走者一掃の三塁打を放つ

先制したのも祐誠。初回一死後、左前打で出た菅野が二盗を決め、山本の右前打で生還した。福岡舞鶴は4回、水崎が右越え三塁打で出ると、谷口が中前打を放って追いついた。続く合田の投前バントは二封されたが内田篤が中前打を放ち、センターが捕球処理を誤る間に一走が三塁を陥れて一死一、三塁。中野は二ゴロに倒れたが4-6-3の併殺を狙った一塁送球が乱れる間に谷口が勝ち越しのホームを踏んだ。6回は齋藤が二ゴロ失で出塁し、水崎二飛のあと谷口の時にヒットエンドラン(三ゴロ)で二死二塁。続く合田の中前打で1点を加えた。

しかし5回まで1点に抑えていたエース阪本が後半、祐誠打線につかまりリードを守り切れなかった。

—-

第158回九州地区高校野球福岡大会 4回戦
(2026年3月28日・土/今津運動公園野球場)
チ    一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
福岡舞鶴 000201000 380 30408
祐  誠 10000131x 610 30117
 福岡舞鶴 年 打安点 1 2 3 4  5 6  7 8  9
(二) 泉 ➁ 410 一直  左安   二ゴ   四球   三振
(指)齋 藤② 400 三邪  三振     二失 四球   投ゴ
(左)水 崎➂ 410 中飛     右3  二飛 中飛
(一)谷 口➂ 421   中飛   中安  三ゴ   二安
(右)合 田② 311   二直   投ゴ  中安
打 内田輝② 100                 左飛 

中 黒 木③ 000
(中右)内田③ 420   左安   中安    二飛   三ゴ
(三)中 野② 400   三ゴ   遊失    三振 三振
(捕)土 師③ 400     中飛   一邪  右飛   投ゴ
(遊)柳 原③ 310     三ゴ   三ゴ  左2   四球
投手   回 安球振責  球数
阪本③  8  11316 148
——————————————————————————————————-

 祐  誠 年 打安点 1 2 3   4 5  6  7  8
(遊)宮 口➂ 521 右直  投ゴ  遊ゴ    左安 左安
(二)菅 野③ 420 左安  遊ゴ     左3 投ゴ
(左)山 本③ 322     中安   一ゴ 四球
左 橋 本③ 000

(指)後 藤③ 423 遊ゴ    二ゴ   左安 右3
(右)大 野 300 左飛    二ゴ   四球 右直
(一)白 川② 410   遊ゴ  三振   二ゴ   中安

(三)松 浦③ 410   右安    三ゴ 遊ゴ   三ゴ
(捕)久保﨑② 200   遊ゴ    右飛
打 沖 本③ 100              遊ゴ
捕 那 須➁ 100                 三選

(中)下 川③ 210     右飛  四球   右安 三ギ
投手   回 安球振責  球数
萬 ③  7 7221 92
永盛②  2 1120 39
——————————————————-————————————————
▼試合時間/9:53~11:41 ※公式記録ではありません。学年は4月以降の学年
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

福岡舞鶴・阪本

福岡舞鶴の先発は右腕エースの阪本。細身ながらキレのある直球、スライダーを外角低めに集める。初回山本にセカンド後方に落とされて先制を許したが、2回以降はテンポよくアウトを重ねていった。直球は外角一辺倒ではなく厳しく内角も突き、外角低めいっぱいに落とすスライダーの効果を高めた。

バックも好守で阪本の好投に応えた。合田は初回、ライト前に落ちそうな当たりをダイビングキャッチ。セカンド泉は4回一死二塁で一二塁間を抜けようかというゴロに飛びついて好捕、一塁で刺した。ショートにも強い打球が再三飛んだが、柳原が6つのゴロを軽快にさばいた。ファースト谷口もショートバウンドになった一塁送球をすくい上げるなど無失策で祐誠の攻撃をしのいだ。

祐誠・萬

祐誠は背番号10の萬が先発。直球と大きく縦に割れる変化球で、ポンポンとストライクをとってくる。福岡舞鶴打線はその萬に対して積極的にスイングをかけていった。3回までわずか28球で抑えられたが、4回も先頭の水崎が果敢に初球を叩いて右越え三塁打で出塁。谷口の直球に逆らわずにセンター右にはじき返して同点。その後、相手の送球ミスで勝ち越し、6回も敵失を足掛かりにつくったチャンスを合田が生かして3-1とリードを奪った。

ただ、祐誠打線も沈黙したままではなかった。6回に菅野の左越え三塁打と内野ゴロで1点差とすると、さらに後藤左前打、大野四球で塁を埋め同点をうかがう。ここは阪本が踏ん張ったが、7回も祐誠は攻撃の手を緩めない。一死から連打で一、二塁とすると菅野は投手左へセーフティバント。阪本も精一杯のプレーで三塁で封殺するが続く山本にストレートの四球を与えて二死満塁。打席には前の打席で左前打を放っている4番指名打者の後藤を迎えた。

阪本も懸命の投球を続けるが球数が120球を超え、スライダーが前半ほど外角低めいっぱいに決まない。2-2からそのスライダーを後藤が叩くと、右翼線付近へのフライとなった。合田が懸命に追って最後は飛びついたがわずかに及ばず芝生の上にボールが落ち、二死ということでスタートを切っていた三人の走者が相次いで本塁に還ってきた。しばらく立ち上がれない合田の姿がその無念さを物語っていたが、ボールまでは数十センチというところだったか。紙一重のプレーだった。

祐誠・永盛

祐誠は直後の8回から2年生左腕の永盛をマウンドに上げる。スライダーを小気味よく決めてくる軟投派の永盛に対し、福岡舞鶴は先頭の谷口が8球粘った末に二塁左への内野安打で出塁し最後の粘りを見せる。代打内田輝の一打もレフトへ快音を残したが正面へのライナー。後続も抑えられ力尽きた。

実力校の祐誠に対して福岡舞鶴の善戦が光った一戦だった。福岡舞鶴としては阪本のほかにもう一人、計算できる投手の必要性が明るみになった試合でもあった。

【直近の祐誠戦 観戦記】
祐誠2-1東海大福岡(2025年4月2日/第156回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
祐誠4-1修猷館(2025年3月20日/第156回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
福大大濠5-3祐誠(2024年7月17日/第106回全国高校野球選手権福岡大会 5回戦)

【直近の福岡舞鶴戦 観戦記】
福工大城東16-0福岡舞鶴(2019年3月28日/第144回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
祐誠8-1福岡舞鶴(2018年9月16日/第143回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*