この春に見た気になる選手①(投手編~右投手)




 夏の大会まで2週間を切ってきました。今年の春以降、見た選手の中で印象に残った選手を振り返りながら簡単に紹介したいと思います。まずは投手編(右投手)からです。昨秋の秋季大会が終わってから書いた「秋季大会で見た気になる選手①(投手編~右投手)」に記述した投手は今回は掲載しませんので、当時の記事とあわせて見ていただければと思います。

◇渡辺健太(飯塚)飯塚・渡辺健太2 春季大会までは左腕・渡辺健史投手の2番手としての立ち位置でしたが、主として先発を務めたNHK旗、招待試合ではエースの貫録を見せています。181センチの長身からのゆったりしたフォームから投げおろす直球は130キロ台半ばを常にマーク。調子がいい時は右打者の外角低めに、文字通り突き刺さるような球を投げます。これにスライダーが低めに決まると、打ち崩すのはなかなか難しそうです。春季大会、NHK旗、招待試合と徐々に調子を上げてきているようで、招待試合の英明(香川)戦で見せた8回5安打2失点の投球は特に安定感がありました。招待試合では背番号1をつけての登板でしたが、夏の大会もエースナンバーで登場するのでしょうか。注目されます。

◇下川龍志(福岡第一)福岡第一・下川 ノーワインドアップからの柔らかな投球フォームから繰り出す130~135キロの直球と、スピードを殺したカーブのコンビネーションが武器です。直球とカーブのスピード差は30キロほどあり、この緩急を使って相手打者を翻弄します。地区大会の東福岡戦ではコントロールに苦しみ途中降板しましたが、打たせて取るのタイプのため細かな制球力がカギとなりそうです。

 

◇藤本海斗(九州国際大付)九国・藤本 180センチと恵まれた体格を使った大きなフォームから、伸びのある直球を低めに投げ込んできます。ブレーキの利いたカーブは空振りをとれる球です。まだ2年生ということもありマウンド上で多少ぎこちなさが残りますが、素質は十分といったところです。打たれはしたものの、春の九州大会準決勝では先発を任されるなど期待の大きさもうかがわれます。

 

◇舩越孝志朗(九産大九州)九州・舩越 春の九州大会準決勝で先発し、糸満打線を7回まで3点に抑えて注目を集めました。打者に一度背中を見せるように始動し、それからサイドハンドで投じてきます。右打者の外角に逃げるスライダーが武器ですが、スライダーにも緩急をつけているのか、あるいは別の変化球かわかりませんが、スピードの違う2種類の変化球があるように見えました。四球が少なく大崩れしないタイプの投手です。

◇辻 晃佑(新宮)新宮。辻 新宮を秋春と県大会に導きました。NHK旗では九産大九州に敗れはしたものの3失点に抑えました。直球に伸びがありますし、スライダーもよく切れますが、そのスライダーの制球に苦しむ場面も見受けられますので、この辺の安定感が課題でしょうか。柔らかく美しい投球フォームが目を引きますが、欲を言えばリリースからフォロースルーにもう少し大きさが欲しいところです。

 

◇姫野隆輝(福工大城東)城東・姫野 春季大会優勝の福工大城東には複数の投手がいて、どの投手もつかみどころがないのですが、同校からはこの投手を挙げてみました。180センチと大柄な投手ですが、抜いてくるカーブのコントロールが抜群です。このカーブでカウントを整え、そのあと投げ込んでくる直球が速く感じますので、打者はかなり打ちにくいのかもしれません。

◇久場星彰(春日)
春日・久場 下半身が安定しており、体全体がよく沈み込んでいます。重心が低いため直球にも力があります。外に逃げていくスライダーがウイニングショットでしょうか。いかにも本格派という力強い投球フォームは個人的にも好みです。打線でも4番に座るなど打撃でもセンスとパワーがありますが、将来性ということでも注目したい投手の一人です。

 

 

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2 Comments

  1. 球児達の夏 さん

    コメントありがとうございます。

    昨年の夏の対柳川戦での投球を見ましたが、
    小柄ながら、小気味よいピッチイングをする投手という印象が残っています。

    それ以来、観戦できていませんので、ここでは取り上げていませんが、
    昨年からどれだけ成長しているか楽しみにしています。

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