【観戦記】飯塚4-2折尾愛真(春季大会4回戦)




小刻みに得点を加えた飯塚が3投手の継投で折尾愛真の反撃を封じ、リードを守り切った。

飯塚は2回一死後、山中が左翼ポール際に本塁打を放ち先制。追いつかれた直後の4回は一死から左前打で出た坂口を中野が送り、山中四球で一死一、二塁。代打・川上の時に暴投、後逸した球の行方を捕手が見失う間に二塁から坂口が一気に生還した。

5回は佐藤が右前打で出塁、池田が送ったあと、松田の一ゴロで二死三塁とし、神谷の右越え二塁打で1点を追加。8回は中野が左越え二塁打を放ち、山中の右飛で三進。続く川上の遊ゴロ失で4点目をあげて突き放した。

5回表飯塚二死三塁 神谷が右越え適時二塁打を放つ

初回無死一、二塁、2回一死二塁と好機をものにできなかった折尾愛真は3回一死後、日高中前打、貴志四球で一、二塁。ここで登板した佐藤から深田が左前打を放ち一死満塁とし、岩下の二ゴロ併殺崩れの間に日高が生還して追いついた。その後も5回、6回と一死二塁としながら無得点。8回、四球で出た深田を送ったあと、近澤がライト右に二塁打を放って1点を返すにとどまった。

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第156回九州地区高校野球福岡大会 4回戦
(2025年3月27日・木/北九州市民球場)
チ    一二三四五六七八九 計HE
飯  塚 010110010 481
折尾愛真 001000010 251
  飯 塚 年 打安点  折尾愛真 年 打安点
(二)池 田➂ 400 (一)日 高➂ 430
(右)松 田
400 (三)貴 志② 200
(中)神 谷 421 (遊)深 田➂ 310
(左)坂 口➂ 420 (中)岩 下② 201

(一)中 野➂ 410 (二)近 澤➂ 311
(捕)山 中➂ 211 (左)村 子➂ 300
(三)牟田口➂ 100 (捕)中 山② 200
打三 川上➂ 100  捕  原 ➂ 200
(遊)山 口➂ 400 (右)吉 原➂ 400
(投)倉 石➂ 110 (投)田 口② 100
投 佐 藤③ 110  投 齊 藤➂ 300
投 大 塚③ 200  打 本 山➂ 100
球犠振盗残       球犠振盗残
633110       62718
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投 手 回 安球振責 投 手 回   安球振責
倉石  2.1 2321  田口 4.2 5413
佐藤    3 2110  齊藤 4.1 3220
大塚  3.2 1241
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▼試合時間/9:48~12:25 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ

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両チームとも実力は互角。攻守における小さなミスの差が勝負を左右した。

飯塚・倉石

飯塚の先発は左腕・倉石。小さなフォームから130キロ前後の直球(この日最速134キロ)の力のある直球を投げ込むが、立ち上がりから直球が浮き、制球が定まらなかった。日高に左前打を許すと貴志にはストレートの四球。深田のバントは投手前の小飛球になったが、これをグラブに当てながら落球、捕手の山中がカバーして二塁は封殺したが、一死一、三塁とピンチを背負った。

飯塚・佐藤

それでも一塁走者をけん制球で誘い出して一・二塁間で挟殺すると、岩下も132キロの直球で空振り三振。先制は許さなかった。先頭に四球を与えた2回も無失点でしのいだが、3回一死から日高中前打のあと貴志に四球を与えたところで降板。力のある直球を持っているが十分に制御できていない、という印象だった。

あとを受けた佐藤は登板直後にヒットを浴び、併殺崩れの間に1点を許したが、4回5回と得点は与えなかった。120キロ台なかば(同127キロ)の直球とスライダーを低めに集め、内野ゴロを打たせてとっていった。

飯塚・大塚

6回一死二塁となったところで飯塚ベンチはエース大塚をマウンドへ送り出す。点差は2点あったが早めに動いた。大塚は130キロ台後半(同141キロ)の直球にカットボール、スライダーを織り交ぜてこのピンチをしのぐ。8回近澤に直球をライト右に運ばれて1点を失ったが、まずは危なげのない投球で後半4イニングを締めた。先発倉石の制球が安定してくると、倉吉から大塚につなぐ必勝リレーが見られそうだ。

飯塚打線は3~5番で5安打。チャンスメイク、タイムリーなどそれぞれが得点につながる安打を放ち、勝利に貢献した。いずれも力強い当たりで、本塁打を放った6番山中を含めて強力な中軸を形成する。

折尾愛真・田口

折尾愛真の先発は2年生右腕の田口。外角低めに投げ込む130キロ超の直球(同133キロ)に力があったが、時折高く浮く球も散見され5回途中まで5安打を許した。4回5回は二死までこぎつけての失点で、粘り切れなかった。

5回途中から救援のマウンドにあがった齊藤も、130キロ超の直球(同134キロ)を持つ右のスリークォーター。スライダーを投球の軸に据えたが制球はいま一つで、6回以降も毎回のように得点圏に走者を背負った。失点は1(自責点0)にとどめたものの守備の時間が長くなってしまい、流れをチームに持ってくることはできなかった。

折尾愛真・齊藤

打者では左の1番日高が4打数3安打。チーム5安打のうち半分以上を叩き出した。1回はカーブを逆らわずにレフト左に運び、3回と5回は直球を流し打ちのお手本のような打撃でセンター左、レフト前にはじき返した。8回には5番近澤が大塚の139キロの高め直球をライト右に鋭く打ち返した。打力はあるだけに倉石が制球に苦しんでいた序盤で得点を奪っておきたかった。

守りでは手痛いミスが随所で出た。2回山中のファールフライを追ったサード貴志が追いつきながら落球、山中は直後の球を左翼席に運んだ。4回二死一、二塁では打者川上への初球が足元付近でワンバウンドしてバックネットへ。捕手の中山は死球=ボールデッドと思ったかすぐにボールを追わず、球審のコールがないのをみてバックネット方向に走ったが球の行方を見失い、二塁から坂口の生還を許した。8回一死三塁では、前進守備を敷いていたショート深田が川上の強いゴロを後逸(記録は失策)。当たりは痛烈だったが正面だっただけに、何とか止めたいところだった。

終わってみれば得点差は2点。折尾愛真が見せたわずかな隙が、勝敗を分ける形となった。

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