【観戦記】八幡5-1慶成(北九州市長杯1回戦)




八幡が先発・石松の力投で慶成を1点に抑えて快勝した。

八幡は3回二死後、鶴我が四球で出塁。続く渡邉の三ゴロで一塁送球が乱れ、ボールがファールグラウンドを転々とする間に一気に生還した。続く4回にも一死から小泉がレフト左への二塁打を放ち、石松右飛のあと八尋の中前適時打で1点を加えた。

5回は一死後、渡邉が右前打で出ると二盗を決め、堀見四球で一死一、二塁。綾部は二飛に倒れたが、小泉が再びレフト左への二塁打を放って2人を迎え入れた。6回は四球で出た西田を山﨑が送り、鶴我の中飛で二死三塁とし、渡邉の三ゴロで一塁送球が乱れる間に西田が還り5-0とリードを広げた。

5回表八幡二死一、二塁 小泉がレフト左へ適時二塁打を放つ

5回まで1安打に抑えられてきた慶成は6回、一死から植木が遊ゴロ失で出ると二盗を決め、武田の左前打で一死一、三塁。打者高橋の時に武田が二盗を試み、一・二塁間で挟殺される間に三塁から植木が還って1点を返した。

8回は先頭の藏本が三塁内野安打で出たが、続く川端は二ゴロ併殺打。9回も先頭の武田が右前打を放ったが後続が倒れ、5安打を放つも散発に終わった。

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第52回北九州市長杯争奪高校野球 1回戦
(2024年4月14日・日/桃園球場)
チ  一二三四五六七八九 計HE
八幡 001121000 562
慶成 000001000 152
  八 幡 年 打安点   慶 成 年 打安点
(中)渡 邉③ 510 (遊)植 木③ 400 
(右)堀 見② 400 (投三)武田② 420
(捕)綾 部③ 400 (中)高 橋③ 410

(一)小 泉③ 522 (右)黒 田➁ 400
(投)石 松③ 310 (一)吉 本③ 300
(左)八 尋③ 411  打  上 ② 100
(二)西 田③ 200 (三投)梅田③ 310
(三)山 﨑③ 300 (捕)宮 崎③ 200
(投)鶴 我③ 310 (左)藏 本③ 310
(ーーーーーーーーー  (二)▽川端③ 300
球犠振盗残        球犠振盗残
61238        10814
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投 手 回 安球振責 投 手 回  安球振責
石松  9 5180   武田  8 5523
ーーーーーーーーーー      梅田  1 1100
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▼試合時間/13:32~15:28 公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、▽は両打、投手名の下線は左投げ
※場内アナウンスのみでの確認のため誤りがあればご指摘下さい

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八幡・石松

八幡の先発石松の好投が光った一戦だった。石松は体は決して大きい方ではないが、直球をコーナーいっぱいに決め、その同じ高さから変化球を落としてくる。大きな軌道を描くカーブも効果的で慶成打線を翻弄した。5回まで1安打1四球とほぼ完ぺきに抑え、毎回の7奪三振。6回以降は毎回安打を許したが、後続を危なげなく抑えて完投。失点を許した6回以外は二塁を踏ませなかった。

打線では小泉が二塁打を2本放って4番としての存在感を示した。特に4回は走者を二人置いての2点打で、慶成を突き放す価値ある一打となった。1番渡邉は俊足を生かして2つの盗塁を決め、相手バッテリーを揺さぶった。

慶成・武田

慶成の先発は2年生右腕の武田。ワインドアップから始動し、カーブにスライダーを交えて内野ゴロを打たせてとっていった。カーブでストライクがなかなか取れず、四死球を5つ出すなどコントロールの精度に課題は残ったが、8回まで自責点3と粘り強く投げた。

内野陣では、6つのゴロを堅実にさばいたショート植木の動きが目立った。小柄ながら右に左に機敏な動きをみせ、6回はレフト前ヒットかと思われたライナーを鮮やかにジャンプして好捕。試合の流れを八幡に完全に渡さなかった。

得点も植木の足からだった。6回敵失で出塁すると二盗を決めて、武田の左前打で三進。次打者の時に武田が二盗(ディレードスチールか)、一・二塁間で挟まれる間にホームを陥れた。ただ、打線は総じて湿り気味。石松のカーブにタイミングが合わず、凡打を繰り返した。ようやく6回以降にヒットが出始めたが単発に終わり、チャンスを広げることができなかった。

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