’24春季大会展望③Cパート~春日,城東,東福岡など南部に有力校




Cパートは、南北とも実力拮抗の激戦区となっています。

春日・久保田

南部のシード校・春日は昨秋、柳川・九産大九州・近大福岡と強豪私立を連破してベスト4入り。主戦の久保田、前田はいずれも直球のスピードこそ130キロ前半ですが、変化球を低めに集めて打たせてとるタイプの右腕。6試合で失点12と安定感があります。1~4番まで左打者が並ぶ打線はセンターを中心にシュアな打撃を見せます。4番藤崎は秋の準決勝・飯塚戦で4安打、5番大川も2安打2打点と活躍しました。投打とも突出した選手はいませんが、全員野球で秋に続くベスト4、さらに初の九州大会出場を狙います。

福工大城東・大堂

福工大城東は昨秋3回戦で福岡大大濠に9回逆転負けを喫しましたが、右腕大堂は130キロ台半ばの直球にスライダー、フォークを交えて好投しました。特に右打者の外角に鋭く曲がるスライダ―、打者の手元でスッと沈むフォークが秀逸です。前チームからのレギュラーである松岡、田中、阿南が中軸を構成し、力強い打撃をみせます。

東福岡・橋本

東福岡は8月の福岡地区新人大会で準優勝。秋の大会はシード校としてのぞみましたが3回戦で福岡第一に敗れ、巻き返しをはかります。エース橋本は1年秋から公式戦でたびたび登板してきた右腕。切れのある直球と変化球をテンポよく投げこみ、制球のよさも光ります。吉原は直球をコーナーに決め、スピードを殺した変化球で打ち取っていきます。打線は左の強打者・岩崎が軸。部員数60名を超える大所帯なだけに新戦力の台頭も見られそうです。

昨年6月の招待試合で横浜を相手に好投した左腕石飛(2年)を擁する八女学院がダークホース的存在。福岡大若葉の昨秋は初戦で九産大九産にコールド負けと案外な結果でしたが、前チームの主力の大半が残るだけに、投手陣が整備されてくるとひと暴れしそうな雰囲気があります。

八幡・高戸

東海大福岡のセンバツ出場でシード空白区となった北部は、南部以上の混戦模様です。昨夏8強の真颯館は秋は4回戦で直方に競り負けましたが、選手層の厚さは北部屈指。シード不在のこのパートであれば県大会を狙える位置にいます。八幡は昨秋、あと一歩で県大会を逃しましたが制球のよい石松、粗削りながら長身から力のある直球を投げ込む高戸(2年)と投手力の高いチーム。古賀竟成館、北筑、育徳館と力のあるチームを連破してのベスト16は価値があります。

複数の投手を抱える自由ケ丘は秋の東海大福岡戦では右サイドの軟投派で、普段は一塁手を守る高見が好投を見せました。2年生ながら中軸を担う長谷川(2年)は東海大福岡・佐藤から一発を放つなど力があります。同校と初戦で対戦する折尾愛真は、1年秋からマウンドにあがる桑平の右腕に期待がかかります。

このほか昨秋3勝の福岡魁誠、昨夏16強のチームの主力5人が残る須恵なども上位を狙えるチーム。昨夏九州国際大付に善戦した時の主力メンバーが残りながら、体調不良者多数で秋の大会を辞退した嘉穂総合の戦いぶりにも、改めて注目したいと思います。

※学年は新学年。(2年)と記載のある選手以外は3年生

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