’24春季大会展望②Bパート~近大福岡,福岡第一,糸島などで混戦




Bパートは近大福岡、福岡第一に糸島、福岡などの公立校も加わった4強争いが繰り広げられそうですが、力の抜きんでたチーム不在で混戦模様です。

近大福岡・田邊

近大福岡は昨年夏・秋とも8強。エース田邊を中心に河村・中川・坪根(2年)ら前チームから出場してきた選手がチームをけん引します。1年秋からエースナンバーを背負う田邊は、130キロ台の伸びのある直球に多彩な変化球を交えた小気味よい投球が持ち味で、注目の投手の一人。春は試合間隔が短いだけに軟投派左腕・谷口ら控え投手の活躍も、上位進出のカギを握ります。打線は前チームから4番に座る河村が得点源。ここ数年は積極的な遠征などで力をつけて上位の常連となっており、ここでもベスト4の有力候補です。

福岡第一・前田

福岡第一は昨秋4回戦で好投手・境のいる大牟田に1ー2で敗れましたが、3回戦ではシード東福岡を破っており力のある一校。エース前田は制球力にすぐれ、直球・スライダーをテンポよく投げ込みます。1年次から登板機会も多くマウンド経験も豊富で、安定感があります。打線は中尾、粟野、山口の中軸は勝負強く、1番墨川は俊足の持ち主。小技が利く選手も多く多彩な攻撃で得点をうかがいます。

糸島・横山

糸島は昨秋、祐誠や久留米商などの強豪を破って8強入りを果たしました。エース横山は130キロ台半ばの直球に、チェンジアップを低めに集めて打たせて取る好投手。祐誠から7点、久留米商から8点を奪うなど打線も活発ですが、準々決勝では飯塚の左腕中島に完封を喫し、好投手をどう攻略するかが課題として残りました。勝ち上がれば4回戦で福岡第一と対戦する可能性があり、ベスト4入りに向けた試金石となりそうです。

福岡・井﨑

福岡は3番井﨑、4番松尾のほか1番岩田、捕手の武藤など前チームの主力が残ります。秋は好機に一本が出ずに初戦で久留米商に敗れましたが井﨑、松尾の長打力はやはり脅威で、潜在力を秘めたチームといえます。秋から投手も務める井﨑は、がっしりした体格から放つ130キロ半ばの直球に力があり、変化球を使ってうまく緩急をつけてきます。秋はやや迫力不足だった下位打線が底上げされてくれば上位も見えてきます。

育徳館は高田、藤田、後藤ら体格のよい左打者をそろえ、スケールの大きさを感じさせるチーム。2年生にしてエースナンバーを背負う大型右腕の島、変化球のよい軟投派左腕中島を擁し、昨秋は3試合で6失点と投手力も安定しています。昨夏活躍した田中、藤井と左右の好打者がいる北筑夏16強の前チームから星、村田、窪井などが残る福岡工なども上位をうかがいます。

秋は結果を残せませんでしたが、選手層の厚い小倉工九産大九産などもひと冬越して戦力を整えてきそうです。近年力をつけている浮羽究真館門司大翔館の戦いぶりも注目されます。

※学年は新学年で(2年)と記載のある選手以外は3年生

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