’24春季大会展望①Aパート~飯塚・筑陽学園に挑む星琳・大牟田




第154回九州地区高校野球福岡大会の開幕(3月20日・水)まで2週間となりました。3月2日(土)には対外試合が解禁され各校とも実戦モードに突入、今年もいよいよ球春到来です。今日から4回にわたって春の大会の組み合わせをパートごとに紹介しながら、ベスト4の行方を展望してみたいと思います(学年は新年度で表記)。

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Aパートは飯塚、筑陽学園の両シード校に大牟田、星琳などが絡んだ4強争いとなりそうです。

飯塚・肥後

飯塚は昨秋の準優勝校で、九州大会に出場。左腕エースの中島はスライダー、カーブを低めに集める制球力が持ち味で、抑え役の肥後は切れのあるフォークが武器。秋はこの2人を中心にした堅守で勝ち上がりました。打線は例年に比べると小粒になった印象ですが、俊足の1番戸次が出て松永・肥後の中軸で返すのが得点パターン。秋は選手起用も流動的でしたが選手層の厚いチームだけに、ひと冬越して新戦力の台頭も注目されます。

筑陽学園は昨秋ベスト8。準々決勝で東海大福岡に敗れましたが、縦系の変化球を軸にテンポのよい投球を見せたエース西村の好投が光りました。5回戦の大牟田戦では好投手・境の甘い球を逃さず集中打で逆転するなど、4番小西を中心に畳みかける打力があります。

大牟田・境

大牟田は、1年夏からマウンドに立つ左腕・境の投球が注目されます。130キロ台なかばの力強い直球にスライダー、カーブと変化球の精度も上がり三振の取れる投手に成長。昨夏はベスト4進出の原動力となり、昨秋5回戦の筑陽学園戦では敗れはしたものの19三振を奪いました。制球の安定感が課題ですが、直球でグイグイ押す投球スタイルで存在感を放ちます。この境を打線がどこまで援護できるかが、ベスト4入りのポイントとなりそうです。

8月の北九州地区新人大会で優勝、秋はシード校として登場した星琳は3回戦で近大福岡に4-5で競り負けましたが、力のある一校。昨夏8強のチームで1~3番を務めた田中、富岡、小山を中心とした強打線で上位進出を狙います。

久留米商・今門

久留米商は昨夏ベスト16の主力が抜けましたが右本格派の今門、右サイドハンドの持地(2年)を中心に昨秋は県大会まであと一歩まで迫りました。川添、中島、假屋など走れる選手も多く、機動力を使いながらしぶとい攻撃を見せます。

8月の福岡地区新人大会で優勝した九産大九州は昨秋4試合で37得点をあげた一方、失点も20と目立ちました。初戦の相手はシード・筑陽学園。原口、浜崎の両右腕を中心とした投手陣の踏ん張りがカギとなりそうです。

沖学園は2年次からマウンドを経験している右腕坂田が中心。初戦で対戦する福島とは昨夏、秋に続いて3大会連続の対戦となります。夏秋とも沖学園が勝っているだけに、福島としては一矢報いたいところ。北九州地区新人大会で星琳と延長タイブレークを戦った折尾、福岡中央地区新人大会4強の古賀竟成館なども力がありそう。小倉はエース長友、中間は軟投派左腕の前田や右腕野添など、前チームから出場している選手が多いのが強みです。

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