春季福岡大会の組み合わせ決定、3月20日に開幕




第154回九州地区高校野球福岡大会(春季福岡大会)の組み合わせ抽選が16日(金)に行われ、対戦相手が決まりました。大会は3月20日(水・祝)に開幕。南北各4校による県大会は4月2日(火)から北九州市民球場などで行われ、4月4日(木)に準決勝、5日(金)に決勝の予定です。上位2校が4月20日(土)から佐賀県で開催される九州大会に出場します。

大会には北部62チーム(64校)、南部68チーム(69校)のあわせて130チーム(133校)が参加。昨春と比べてチーム数は同じながら参加校は3校減、昨秋からは参加校は同じながらチーム数は1校減となりました。北部は選抜大会に出場する東海大福岡をのぞく全加盟校が参加、南部は三池工と久留米筑水の2校が不参加となっています。連合チームは北部の「遠賀・築上西」「田川科技・東鷹」、南部の「大川樟風・ありあけ新世」の計3チームとなります。

昨秋県大会に出場した8校のうち、東海大福岡ののぞく7校がシードされました。優勝争いは福岡大大濠、飯塚などのシード勢に加えて九州国際大付、西日本短大附、大牟田、福工大城東、福岡第一など好投手のいる実力校も加わり激しくなりそうです。

飯塚・中島

昨秋の福岡大大濠はあとアウト2つというところから九州大会出場を逃しましたが、140キロ台の直球を持つ柴田、平川の右腕に永田、小峰と左投手の層も厚く、今年のチームも県内屈指の投手陣を誇ります。飯塚は制球のよい左腕中島と、落差あるフォークが武器の肥後の両右腕を中心とした堅守が光ります。東筑は昨秋、宿敵・九州国際大付を逆転サヨナラで破ってベスト8入り。強打で上位を狙います。筑陽学園は西村、近大福岡は田邊と前チームからのエースを中心に粘り強く戦うチーム。春日糸島は公立校らしい、チーム一丸となった戦いぶりが持ち味です。

昨秋は実力校同士が早い段階で対戦したこともあり、ノーシードにも力のあるチームがひしめきます。昨夏の甲子園を経験した九州国際大付の田端はじめ、西日本短大附の村上、大牟田の境、福岡第一の前田など昨年活躍してきた好投手たちの成長ぶりも注目されます。

総じて前チームから主力として経験を積んできた投手が多く、今年は例年にも増してハイレベルな大会になりそうです。

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組み合わせ表に目を転じると、A・Bパートでは南部Aパートに実力校が集まりました。筑陽学園ー九産大九州は初戦屈指の好カード。さらに大牟田、久留米商、沖学園なども同居しており、ベスト8争いは予断を許しません。北部はAパートは飯塚、Cパートは近大福岡が抜けている印象で、星琳や育徳館などが県大会争いに加わりそうです。南部Bパートはシード糸島のほか福岡第一、福岡、九産大九産などが上位をうかがいます。

C・Dパートは福岡大大濠・九州国際大付・西日本短大附とここ数年、福岡高校野球界をけん引する3強が入りました。これに東筑、福工大城東、春日、東福岡なども加わって九州大会の切符が激しく争われることになりそうです。東筑と九州国際大付は昨年、春夏秋に北九州市長杯も含めて公式戦で四度対戦した因縁のカード。両校が勝ち進めば県大会をかけての対戦となります。昨秋は福岡大大濠が西日本短大附を下して県大会に出場しましたが、その両校も勝ち上がれば県大会前に顔を合わせることになります。

開幕まで約1カ月。今年も球春が、徐々に近づいています。

 

※校名の赤字はシード校、緑字は本サイトの注目校

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