3月18日(月)に阪神甲子園球場で開幕する第96回選抜高校野球大会の選考委員会が26日開かれ、出場32校(一般選考枠30校、21世紀枠2校)が発表されました。
九州地区では昨秋九州大会のベスト4(熊本国府、明豊、神村学園、東海大福岡)が順当に選出され、東海大福岡は2017(平成29)年以来、7年ぶり3度目の出場を決めました。福岡県勢のセンバツ出場は一昨年の九州国際大付以来、2年ぶりとなりました。
また今年から1校減の2校となった21世紀枠は、別海(北海道)と田辺(和歌山)が選ばれました。九州地区推薦校の鶴丸(鹿児島)は補欠校となり、九州地区からは2年続けて21世紀枠での出場はありませんでした。
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東海大福岡は昨秋の福岡大会で準々決勝以降の3試合、すべて2点差以内の接戦を制して優勝。準決勝の福岡大大濠戦は2-3の9回裏一死から追い付き、延長タイブレークに持ち込んでのサヨナラ勝ちでした。九州大会でも初戦の九州学院(熊本)戦で9回二死から4点差を追いつく驚異の粘りを見せて逆転勝ちをおさめ、準々決勝では一転、延岡学園(宮崎)の終盤の猛追を振りきっての逃げ切り勝ち。数々の厳しい試合をものにしてきました。
大型右腕のエース佐藤は130キロ後半の力のある直球に落差あるスライダーが武器。カーブも交えながら緩急をつけ、福岡大会優勝の原動力となりました。九州大会ではやや制球に苦しみ走者を背負う場面が増えましたが、ピンチにも集中力を切らさない粘りの投球は見事でした。
打線は3番山本(右)、4番藤本(左)と一発のある強打者が中軸に座ります。1年生ながら5番に座る野上も強烈なライナーを外野に飛ばし、7番井上も左右に打ち分けることができる好打者。唐崎は九州学院戦で起死回生の同点3点本塁打を放った勝負強さが光りました。宗(翔)や西村(真)など小技の利く俊足の選手が攻撃にアクセントをつける役割を担っています。
センバツには過去5大会で福岡県から3校が出場しており、いずれもベスト8に進出しています。東海大福岡も過去2回の出場ではいずれも初戦を突破しており、今大会も初戦突破、さらにベスト8進出への期待が膨らみます。
組み合わせ抽選は3月8日(金)に行われ、対戦相手が決まります。
年度 | 出場校 | 1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 | 優勝校 |
2019 (平成31) |
筑陽学園 | 福知山成美 (京都) 〇3-2 |
山梨学院 (山梨) 〇3-2 |
東邦 (愛知) ●2-7 |
東邦 (愛知) |
2020 (令和2) |
なし | 中止 | |||
2021 (令和3) |
福大大濠 | 大崎 (長崎) 〇2-1 |
具志川商 (沖縄) 〇8-4 |
東海大相模 (神奈川) ●0-8 |
東海大相模 (神奈川) |
2022 (令和4) |
九国大付 | クラーク国際 (北海道) 〇3-2 |
広陵 (広島) 〇4-1 |
浦和学院 (埼玉) ●3-6 |
大阪桐蔭 (大阪) |
2023 (令和5) |
なし | 山梨学院 (山梨) |
■東海大福岡 過去のセンバツ成績(通算3勝2敗)
年度 | 1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 |
1985 (昭和60) |
広陵 (奈良) 〇11-4 |
帝京 (東京) ●0-2 |
|
2017 (平成29) |
神戸国際大付 (兵庫) 〇2-1 |
早稲田実 (東京) 〇11-8 |
大阪桐蔭 (大阪) ●2-4 |
■昨年秋の九州大会結果
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