東海大福岡が九州学院との熱戦を制し8強進出~九州大会第2日




大会2日目を迎えた第153回九州地区高校野球大会は29日(日)、久留米市野球場と小郡市野球場で1回戦2試合ずつが行われ、ベスト8が出揃いました。東海大福岡(福岡1位)は9回に4点差を追いついて延長タイブレークに持ち込んだ末に九州学院(熊本2位)を下して準々決勝進出を決めました。海星(長崎2位)と興南(沖縄1位)が敗れ、長崎、沖縄勢は初戦で姿を消しました。


久留米市野球場の第一試合に登場した東海大福岡は初回幸先よく2点を先制しますが、3回に同点に追い付かれると5回にも2点を奪われる苦しい展開となりました。8回二死から二、三塁の好機をつくり7番井上の二塁打で一度は追いつきましたが、その直後に死球や失策もからんで2点を勝ち越され、さらに2点二塁打を浴びて4-8。9回の攻撃も二死となり追い込まれましたが、ここから驚異の粘りを見せます。中軸の3連打で1点を返すと、途中出場の唐崎が左越えに起死回生の同点3ラン。その裏無死三塁のピンチを切り抜け、タイブレークに突入した10回に2点を勝ち越して苦しい試合をものにしました。

第二試合は、れいめい(鹿児島2位)に1点を先制された直後の3回裏、延岡学園(宮崎1位)が5番小林の適時三塁打で逆転し、続く4回にも宮川の適時二塁打とスクイズで2点を追加。このリードを南-工藤の継投で守り切りました。次戦はベスト4をかけて東海大福岡と対戦します。

[久留米市野球場]
◆1回戦(延長10回タイブレーク)
東海大福岡 200 000 024 2=10
九州学院  002 020 040 0=8
【東】佐藤【九】衛藤→小松
〈本〉唐崎➂(東)

◆1回戦
れいめい 001 000 000=1
延岡学園 002 200 00x=4
【れ】谷内→伊藤
【延】南→工藤

------

明豊(大分1位)と海星(長崎2位)、実力校同士が激突した小郡市野球場の第一試合は、激しい点の取り合いとなりました。明豊がリードすること三度、それを全て追い付いた海星は6-6で迎えた8回裏、途中登板していた陣内自ら本塁打を放って、この試合はじめて勝ち越しました。しかし明豊は9回、一死満塁から押し出し四球で同点とすると、舩見の犠牲フライで四度目の勝ち越しに成功、そのまま逃げ切りました。

第二試合は唐津商(佐賀2位)の木本、興南(沖縄1位)の田崎、両投手による投手戦となりました。両校無得点で迎えた8回、唐津商は二死二塁から濱部が三盗を仕掛け、これを刺そうとした三塁送球が乱れる間に濱部が生還、これが決勝点となりました。興南打線は木本投手に5安打に抑えられて完封を喫し、田崎投手を援護できませんでした。

[小郡市野球場]
◆1回戦
明豊 001 122 002=8

海星 001 032 010=7
【明】一ノ瀬→野田→大堀【海】加茂→陣内
〈本〉田中、陣内(海)

◆1回戦
唐津商 000 000 010=1
興南  000 000 000=0
【唐】木本【興】田崎

——–——–

準々決勝4試合は休養日を挟んで31日(火)に久留米市野球場、小郡市野球場で行われます。

【大会第3日の試合予定】
◇準々決勝
[久留米市野球場]
 ▸日南学園(熊本2位)ー神村学園(鹿児島1位)
 ▸明豊(大分1位)ー唐津商(佐賀2位)
[小郡市野球場]
 ▸大分舞鶴(大分2位)ー熊本国府(熊本1位)
 ▸延岡学園(宮崎1位)-東海大福岡(福岡1位)

Pocket
LINEで送る

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*