福岡県の高校からは6人がプロ志望届を提出~26日ドラフト会議




10月26日(木)に今年のプロ野球ドラフト会議が行われます。12日(木)に締め切られたプロ野球志望届では、福岡県内の高校からは三度の甲子園出場を果たした九州国際大付・佐倉侠史朗内野手ら6選手が志望届を提出しました。昨年も6人がプロ野球志望届を提出、うち3人(支配下1人、育成2人)がプロの世界に入りましたが、今年も県内高校生の指名があるでしょうか。

 選手名 高校 守備(投/打) 短評
佐倉 侠史朗  九州国際大付  一塁手(右/左) 豪快な一発が魅力のスラッガー
 園田 純規 福工大城東  投手(右/右) 140キロ超の直球に多彩な変化球
 江口 翔人  西日本短大附  遊撃手(右/左) 走攻守三拍子揃ったリードオフマン
上野 辰悟  北九州  捕手(右/左) ミートの上手い左の中距離ヒッター
 藤田 悠太郎  福岡大大濠  捕手(右/右) 小柄ながらパンチ力ある右打者
 藤原 大翔 飯塚  投手(右/右) 最速147キロの直球にキレあるスライダ―

【佐倉 侠史朗(九州国際大付/一塁手)】

1年秋の明治神宮大会で大阪桐蔭・前田から本塁打を放つ佐倉

1年秋から4番に座り福岡大会、九州大会で本塁打を放つと、明治神宮大会では今年のUー18日本代表に選ばれた大阪桐蔭・前田悠伍投手からも一発。ライトスタンドに一直線に吸い込まれる球足の速い弾道が特徴です。2年夏の福岡大会でも3本塁打17打点と打ちまくり、チームの春夏連続甲子園出場に貢献。3年夏はチームバッティングに徹したこともあって本塁打はありませんでしたが、主将としてチームを甲子園に導きました。三度出場した甲子園では23打数6安打2打点(打率.261)の成績で、期待された本塁打は出ませんでした。

3年夏の福岡大会では相手校のマークも厳しく、外角を中心に攻められたこともあって逆方向への巧打が目立ちましたが、その魅力は何といっても豪快な一発。打席に立つだけで観客をワクワクさせる、そんな雰囲気を持つ選手です。一昨年の柳川大晟投手(日本ハム)、昨年の野田海人捕手(西武)に続き、同校から3年連続でプロ野球選手の誕生はなるでしょうか。

【園田 純規(福工大城東/投手)】

福工大城東・園田

2年夏から主戦投手の一人として公式戦のマウンドを経験。長身から投げ下ろす130キロ台後半の直球(確認できた最速141キロ)に、右打者の外に逃げていくスライダー、縦に落ちてくる変化球、大きく割れるカーブなど、どの球でも安定してストライクがとれます。これらの多彩な変化球を武器に変幻自在の投球をみせた今春は、チームをベスト4に導きました。

夏は初戦で博多工に2失点で敗れましたが、高校生としては完成度の高い投手といえます。

【江口翔人(西日本短大附/遊撃手)】

西短大附・江口

小柄ながら抜群の野球センスの持ち主で、1年夏から西日本短大附の不動のトップバッターとして活躍してきました。いきなり出場した1年夏の甲子園では二松学舎大付の秋山正雲投手(現ロッテ)から安打も記録しています。

1~3年夏の福岡大会の通算成績は51打数23安打(.451)と高打率を残し、学年が上がるたびに外野の間を抜く打球にも力強さが出てきましたが、何といっても守りで観客を魅了できる選手です。打球への反応にすぐれ球際に強く、強肩も生かして惚れ惚れとするプレーを見せてくれます。この10年間では1学年上の尾崎悠斗選手(九州国際大付)と並ぶ、最高のショートストップだと感じます。

【上野 辰悟(北九州/捕手)】
8番ライトで出場した2年生の夏は2回戦の希望が丘戦で一発。2番センターで出場した秋も2回戦の北九州市立戦で右越え本塁打を放ち、続く打席でもあわやフェンスオーバーという右越えの大きな当たりを飛ばしました。長距離打者というよりもミートの上手い選手、という印象が残っています。最後の夏は3番捕手で出場し3回戦で真颯館にサヨナラ負け。2試合で5打数3安打という成績を残しています。

【藤田 悠太郎(福岡大大濠/捕手)】

福大大濠・藤田

過去5年間だけで5人をプロ野球界に送り込んでいる福岡大大濠で、1年夏からレギュラーとして出場。1年の秋からは捕手にコンバートされチームの中心選手として活躍してきました。体は大きくありませんがパンチ力があり、特に今年に入ってからは飛距離も伸びた印象を受けました。今春の準々決勝では飯塚・藤原投手の146キロの直球を逆方向の右翼席に運び、春の九州大会でも3試合で打率5割。捕手としても強肩でならします。

同校の捕手としては現西武の古賀悠斗選手に続くプロ入りを目指します。

【藤原 大翔(飯塚/投手)】

飯塚・藤原

2年秋までは2番手投手の立ち位置でしたが、球威やスライダーの切れが増した今春はエースとしてベスト8進出の立役者となりました。軸足にしっかりと重心をかけ、叩きつけるように投げ込んでくる直球は常時140キロを超えてきます(確認した最速147キロ)。直球に加え、鋭く落ちるスライダーでも三振が取れる反面、制球にやや不安を残します。

昨年、同校からプロ入りした白濱快起投手(ロッテ)と比較すると粗削りな印象ですが、それだけに伸びしろも感じさせる投手です。

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