’23秋季大会展望④Dパート~東海大福岡,東福岡,大牟田など強豪揃う




Dパートはシード東海大福岡、東福岡のほか、夏4強の大牟田、福岡第一、真颯館などがベスト4の座をめぐり激しい戦いを演じそうです。

東海大福岡・佐藤

北部シードの東海大福岡は、今夏5回戦の福岡工戦で完封勝利を収めた大型右腕・佐藤に注目が集まります。130キロ後半(最速140キロ)の直球を武器にする県内屈指の速球投手で、カットボールやスライダ―など多彩な変化球も操ります。打線では3番秋田、4番藤本をはじめ主力が5人残りました。福岡中央地区新人大会では僅差の試合をものにして勝ち上がり、決勝では飯塚を破って優勝。佐藤を中心とした堅守で昨年に続く県大会出場を視野に入れます。

今夏は思わぬ初戦敗退となった東福岡は投打の主力が抜けましたが、選手層の厚さを見せて福岡地区新人大会で準優勝。前チームでも登板を重ねた右腕橋本が新チームでは主戦となりそうです。130キロ超の直球を外角いっぱいに決める制球力にすぐれ、安定感があります。比較的点の取り合いになることが多い新人大会で6試合で失点14と守りが安定しており、昨秋に続く九州大会出場を狙います。

大牟田・境

ただ、その東福岡のパートには強豪が集まりました。大牟田は今夏4強の原動力となった左腕エース・境が健在です。130キロ台半ばの伸びのある直球でグイグイと押してくる投球が持ち味。縦に落ちてくる変化球が使えるようになり、投球の幅も広がりました。制球もよく、九州国際大付・田端と並び県を代表する左腕と言えます。野手はショート山下を除いて主力が抜けましたが、筑後地区新人大会では2試合で31点。打線が境を援護できれば、県大会出場も見えてきます。

福岡第一・前田

福岡第一は夏は3回戦で福岡大大濠に敗れましたが、右腕・前田、左腕・杉本と主戦投手が残りました。前田はスリークォーターから内角を厳しく突く直球に力があり、外へのスライダーが効果を発揮します。杉本は左の軟投派で変化球を低めに集める投球が身上。ここ数年は投手の継投で勝ち上がる方針を貫いており、今年はどういう「勝利の方程式」をつくってくるかも見どころ。野手も前チームのレギュラー4人が残り、総合力の高いチームと言えます。

真颯館は夏ベスト8の前チームで打率.385だった2番尾形、.438だった3番栗野が打線をけん引します。投手を含む主力の多くは抜けましたが例年コンスタントに上位に進出しており、選手層の厚さは大きなアドバンテージとなっています。北九州地区新人大会で東筑などを破って準優勝した東筑紫学園とともに北部の有力校です。

筑陽学園・西村

今夏、初戦でコールド負けを喫した筑陽学園は、右腕エース西村を軸に巻き返しを図ります。西村は今春の福岡地区大会で福岡第一を完封したように力のある投手。この試合で見せたように、変化球を低めに集めて打たせて取る投球ができれば上位進出も見えてきます。嘉穂総合は今夏初戦で九州国際大付に敗れましたが6回までは1-4と健闘しました。中嶋-正岡(翔)のバッテリーをはじめ主力の大半が残っており、部員数は少ないながらも力をつけている一校。メンバー一新となる夏4強の希望が丘、昨秋以降初戦敗退が続く自由ケ丘の戦いぶりも注目されます。

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