’23秋季大会展望①Aパート~飯塚,祐誠,福岡など有力も混戦模様




第153回九州地区高校野球福岡大会が、9月2日(土)に開幕します。大会を前にA~Dの各パートを展望しながら、県大会出場を狙えるチームを探ってみたいと思います。

Aパートは飯塚、久留米商の南北の両シードに祐誠、福岡、沖学園、須恵なども絡んできそうで、混戦模様です。

飯塚・肥後

飯塚は夏ベスト16だった前チームの3番松永、4番肥後が残りました。中距離ヒッターの松永は今夏、本塁打を含む15打数7安打と活躍。肥後はその飛距離が魅力で、夏も一発を放ちました。藤原、中村と2人の速球派投手が抜けた投手陣の出来が未知数ですが選手層は厚く、ここでは県大会出場の最有力候補といえます。

今夏ベスト8の祐誠は、16打数9安打と5割以上の打率を残した4番古賀をはじめ、大嶋、靍田など2年生5人がレギュラーとして活躍しました。投手陣では右腕井上が10回2/3を投げて自責点2と好投。投打の主力が多く残るだけに、上位進出の期待が高まります。

ここ数年、県大会出場の常連になりつつある福岡は前チームの井崎、松尾の中軸に捕手の武藤、レフト岩田と攻守の要が残りました。体格にも恵まれた井崎、松尾の2人はパワーを秘め、その長打力は大きな魅力です。投手陣の経験不足に不安を残しますが、それをカバーする打力で昨秋に続く県大会出場を狙います。

沖学園・坂田

沖学園は前チームからマウンドを踏んでいる坂田-北西のバッテリーが残りました。坂田は130キロ前後の直球に縦に落ちてくる変化球が武器。1年生右腕の川畑も今夏3回戦の香椎戦で先発し好投するなど、夏を経験した投手2人がいるのは大きな強みです。野手のレギュラーで残ったのはショート岸本だけですが他の選手も試合経験は積んでおり、経験値で他校を上回ります。

夏ベスト16の主力がごっそりと抜けた久留米商ですが筑後地区新人大会では準優勝し、力のあるところを示しました。筑後地区新人大会2回戦の大牟田戦は18-17、決勝の西日本短大附戦は10-13など乱打戦が多く、チームづくりはまだこれからという印象ですが、4試合で41得点の打力が注目されます。

今夏、創部以来初となるベスト16に進出した須恵は、エース田中、打率4割超の成績を残した3番末永などレギュラー5人が健在です。試合経験が豊かな選手が多い強みを生かし、夏の余勢を駆って上位進出につなげたいところ。

このほか、夏はいずれも初戦で敗れたものの、前チームの主力を多く残す修猷館戸畑の公立勢も上位を狙える力がありあそうです。

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