16日から県大会、組み合わせと展望~選手権大会




第105回全国高校野球選手権記念福岡大会は南部、北部大会を終え、県大会に出場する32校が出揃いました。1日の休養日を挟み16日(日)から南北のチームが激突する県大会が開幕、大会はここから決勝に向けて加速していきます。

今回は32校に絞られた優勝争いの行方について、南部・北部大会の成績などを参考にしながら展望してみたいと思います。なお、各校の成績を下記にあげていますが、まだ2試合が終わった段階のものですのであくまで参考程度で見てもらえたらと思います。

チーム名の太字はシード校。赤字は各項目の上位

便宜上「A」~「D」の4つのブロックに分けてみると、まずAブロックは昨秋の優勝校・西日本短大附が中心になりそうです。チーム打率は32校の中で唯一の5割台。初戦で4番高峰に一発が出るなど打線は好調です。南部大会はエース中塚投手が中心でしたが今後は2年生の大型右腕・村上投手の登板機会も増えることが見込まれ、その内容も優勝の行方を左右しそうです。
このブロックには近大福岡東筑と強打を誇る北部の2チームが同居します。北部大会では東筑・尾形、近大福岡・田邊とエースの好投が光っただけに、打線が調子をさらに上げて4強を狙いたいところです。
打力のある柳川は右の松尾、左の轟と投手陣の出来が上位進出のカギを握ります。福工大城東を含む2試合連続完封中の博多工・大野投手をはじめ、嘉穂は幸野投手、久留米高専は金子投手、京都は白石投手と、公立勢はエースの奮闘に勝負を託す形となりそうです。

Bブロックは福岡が準優勝した1983(昭和58)年以来、40年ぶりとなる4強入りのチャンスを迎えました。南部大会2試合は派手な勝ち方ではありませんでしたが上位打線を中心によく振れており、廣瀬・三好の投手陣も安定しています。真颯館は中軸を中心に打力のあるチーム。5番神保は初戦で一発を放つなど好調を維持しているだけに、左腕・浦投手をはじめ投手陣の踏ん張りが期待されます。希望が丘はエース江越投手がフル回転して勝ち上がりましたが、北部大会2試合で11安打と湿り気味の打線が、どこまで奮起できるか。
投手力には不安を残すものの打力のある福大若葉、シード・東福岡を破って勢いに乗る筑前、沖学園を相手に延長戦で2点差を追いつきサヨナラ勝ちした香椎などノーシード校にも上位進出のチャンスが十分にありそう。古賀竟成館須恵は競り合いに持ち込んで、勝機を見出したいところです。

Cブロックは飯塚が3年連続の4強入りを狙います。初戦で戸畑から11点を奪い、3回戦は小倉商に苦戦しましたが4番肥後に一発が出るなど打線は好調。藤原投手もここまで失点がありません。中村投手が小倉商戦で打ち込まれ不安を残すだけに、今後の投手起用に注目が集まります。東海大福岡は西村、佐藤、森田など各投手が北部大会で好投し、打線も好調。投打のバランスがよく、総合力では飯塚と双璧をなします。大牟田は2年生左腕の境投手が3回戦の小郡戦で被安打2、14奪三振と力投。打線も4番成清に一発が出るなど力のある一校です。
福岡工はシード筑陽学園を一方的に下した九産大九産を破り、改めて力のあるところを示しました。北九州市立は工藤投手に安定感があり、3回戦は9回の逆転勝ちで波に乗ります。九産大九州は佐々木、折尾は古賀、南筑は上川と、地区大会で好投したエースの活躍がチームの浮沈を握ります。

Dブロックは福岡大大濠と九州国際大付の2強がしのぎを削ります。福岡大大濠は3回戦で春の福岡地区大会準優勝の福岡第一に快勝。チーム打率は4割を超え、投手陣も鯉川、松尾の主戦級が危なげない投球を見せました。九州国際大付は2年生エースの田端を温存して2試合をコールド勝ち。チーム打率も5割近くに達し、4番佐倉をはじめ好調を維持しています。
久留米商もエース中島投手を温存したまま県大会へ勝ち上がってきただけに、不気味な存在。折尾愛真は2試合連続で在郷投手が完封。チーム打率も4割近く投打とも好調です。祐誠は2年生を中心とした打線が投手陣を援護したいところ。打ち勝って北部大会を勝ち上がってきた星琳東筑紫学園は、シード校相手にどこまでその打力が通じるか試されます。三池工は初戦で八女学院を完封した馬渡投手が九州国際大付に挑みます。


<16日の試合予定> ———–※赤字はシード校
【県大会】(4回戦)
▼春日公園 西短大附―嘉穂/博多工-京都
▼北九州 久留米高専―東筑/柳川―
近大福岡

※日程・スコア・選手名などは主催者発表のものと照合・確認してください

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