
【宗像16-3近大福岡(福岡中央地区大会 準々決勝)】

主力選手を欠いた近大福岡を宗像が投打に圧倒、5回コールド勝ちを収めた。
宗像は初回、都留が三ゴロ失で出ると、倉澤の投前バントで一塁送球をファーストが落球し無死一、二塁。小林死球のあと服部が押し出し四球を選んで先制した。続く三浦の右翼線二塁打で2者が生還。なおも無死二、三塁から一木のニゴロの間に服部が還って4-0とした。一死三塁から松山が右前に落として1点を追加すると、二盗と大石の右飛で二死三塁とし、鶴﨑の一塁左への内野安打で松山が生還。鶴﨑も二盗を決めると都留が中前に落とし、この回7点を奪った。
2回は一死後、服部が中堅右への二塁打で出塁。三浦三振のあと、一木も中堅右への二塁打を放って1点を加えた。3回には大石が一塁線を破る三塁打で出ると、鶴﨑のスクイズは本塁憤死で一死一塁となったが、鶴﨑が二盗を決めると都留遊直のあと、倉澤の右前打で1点を追加した。
4回は三浦の右越え三塁打のあと、一木が前進守備のショート後方に落としてまず1点。松山の三塁前バントが内野安打となり、大石四球で無死満塁から代打の赤塚、大野が連続死球で2点を追加した。続く倉澤の中前適時打で4点目。打者小林の時に暴投で二人が生還し、なおも無死三塁から小林の右犠飛で倉澤が還って、この回7点を加えた。
近大福岡は初回、谷口四球、竹松の左前打で無死一、二塁とし、宮路三振のあと伊龍の右前打で一死満塁。続く加来のニゴロ失で谷口が生還、打者・角の時に暴投で竹松も還って2点を返した。5回は代打辰嶋が左前打。二死後、竹松、宮路の連続四球で満塁とし、伊龍が右前打を放って1点を返したが、序盤の失点が大き過ぎた。
第10回福岡中央地区高校野球大会準々決勝(2023年5月3日・水/桃園球場) |
一二三四五六七八九 計HE 宗 像 71170 16141 近大福 20001 342 (5回コールド) 宗 像 打安点 近大福岡 打安点 ◆投手成績 (二)都 留 311(投中投)谷口 200 宗 像 回 安球振責 (打二 大野 101 (遊)竹 松 110 三浦 3 2340 (右)倉 澤 322 (右)宮 路 200 安河内 2 2241 (投 安河内 000 (左)伊 龍 321 (中右)小林 101 (捕)加 来 300 近大福 回 安球振責 (一)服 部 311 (中) 角 100 谷口 3 8314 (投)三 浦 432 (投中 臼杵 100 臼杵 1 5307 (走中 日高 000 (二)山 本 200 谷口 1 1010 (捕)一 木 423 (一)山 田 100 (遊)松 山 321 (打 辰 嶋 110 試合時間 (打 吉 岡 100 (三)跡 部 000 12:20~14:07 (遊 北 原 000 打 浅 冨 100 (左)大 石 320 (走左 横山 000 (三)鶴 﨑 211 (打三 赤塚 101 ー振球犠盗残 打安点 振球犠盗残 打安点 ー26246 291414 85005 1841 —- ※公式記録ではありません ※選手名は球場アナウンスのみによる記載のため、誤りがありましたらご指摘いただけると幸いです |
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近大福岡の主力選手は大型連休を利用した関西遠征。すでに夏のシード権を確実にしているということもあり、この試合は1、2年生主体で挑んだが、打球処理やスイングスピード、実戦経験不足などの差は埋めがたかった。
先発は左腕谷口(2年)。直球とスローカーブで宗像打線に挑んだが、2つの失策と四死球2つで早くも1点を献上。三浦の二塁打とニゴロでさらに3点を失った後、松山には詰まらせながらも前進守備のセカンド後方に落とされた。鶴﨑のファースト左への内野安打も谷口のベースカバーが遅れ、都留の中前打も詰まった当たりがショート後方に落ちたもの。ヒットらしいヒットは三浦の二塁打くらいだったが、四死球や失策、2つの盗塁もからんで7点が入った。

4回に2番手で登板した臼杵(1年)も4安打3四死球で7点を奪われた。ただ、打ち取った当たりが外野の間に落ちたものも多く、打ち込まれたという感じではなかった。制球には苦しんだが直球には力があり、1年生ながら投げっぷりのよさもある。谷口同様、身体ができ、マウンド経験を積めば楽しみな投手だ。
近大福岡は失策こそ2つだったが、外野飛球への対応、内野の連係プレーなどで記録には残らないミスも多かった。秋以降の主力となっていくメンバーだけに、今回の経験を糧としたいところ。

宗像の先発は大型右腕の三浦。ワインドアップから直球を中心に投げ込んできたが、ボールが先行する内容。初回は先頭打者を歩かせ、当たりはよくなかったものの2本のヒットで満塁とされ、味方の失策と自らの暴投で2失点。2回、3回にも四球の走者を出すなど、この日はピリッとしない出来だった。
2番手安河内は直球とスライダーの制球が安定していた4回こそテンポよく3人で抑えたが、5回は二死をとってから連続四球を出すなど1失点。1・2年生主体の相手に格の違いを見せつけてたいところだったが、四球から付け入る隙を与える格好となってしまった。

ピッチングの方は今一つだった三浦だったが、5番打者としては3安打2打点。1打席目はカーブをしっかりとためて右翼線にはじき返すタイムリー二塁打。第2打席はライト頭上をライナーで抜く三塁打を放った。全体的に外野の間、内野の後方に落ちるようなヒットが多かった中で、鋭い当たりを放って存在感を示した。
打線は14安打に6四死球を絡めて16得点をあげたが、相手のミスにも助けられた形での安打、得点も多かった。真価は次戦の育徳館戦で問われることになりそうだ。
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