福大大濠・西短大附とも敗退、決勝進出ならず~九州大会第4日





4日目を迎えた第152回九州地区高校野球大会は26日(水)、リブワーク藤崎台球場で準決勝2試合が行われました。福岡代表の福岡大大濠と西日本短大附はいずれも敗れ、決勝進出を逃しました。

第一試合に登場した福岡大大濠は、熊本1位の有明と対戦。福岡大大濠・鯉川、有明・稲岡の先発で試合が始まりました。2回に先制を許した福岡大大濠はその裏、安打で出た藤田を送り、6番高田の中前適時打ですかさず同点。5回には四球で出た走者を送り8番高尾が右前打を放って勝ち越しました。しかし7回、2番手の柴田が二死二塁から同点打を浴びると、続く8回は二死一塁から有明の7番小川にこの日2打点目となる二塁打を許して勝ち越されました。福岡大大濠もその裏、無死二塁の同点機をつくりましたが得点できず、9回も三者凡退。2試合で19点を奪った打線が稲岡に3安打に抑えられ、2020年秋以来の決勝進出はなりませんでした。

第二試合で大分舞鶴と対戦した西日本短大附は、1回戦で長崎日大を完封した村上が先発のマウンドへ。この日も4回まで無得点に抑えていた村上でしたが、5回に7安打を集中されて5点を失いこの回で降板。6回には2番手倉岡がマウンドに上がりましたが一死から連続二塁打を浴び、再登板した村上も失点して0-7とリードを広げられました。打線は大分舞鶴の先発・渡邊の前にわずか2安打、二塁を踏めず7回コールドで完敗。昨春に続く決勝進出を逃しました。

[リブワーク藤崎台]
◆準決勝
有明   010 000 110=3
福大大濠 010 010 000=2
【有】稲岡【福】鯉川→柴田→松尾

◆準決勝(7回コールド)
大分舞鶴 000 052 0=7
西短大附 000 000 0=0
【大】渡邊【西】村上→倉岡→村上

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福岡大大濠は鯉川・松尾・柴田の右の3人、左腕の小峰がいずれも登板して3試合で6失点。大崩れした投手はなく、先発した3人もしっかりと試合を作りました。打線も準決勝こそ3安打に抑えらえましたが3試合で28安打、本塁打も3本飛び出すなど、投打とも夏に向けての目途がついた今大会だったのではないでしょうか。

西日本短大附は村上が初戦で長崎日大を完封し、課題だった2番手投手として名乗りを上げました。エース中塚も佐賀北を完封、失点の目立った福岡大会から復調の気配が見られました。打線が大会を通じてやや湿りがちでしたが、投手力を前面に出した新たな勝ちパターンを経験できたことは大きな収穫と言えます。

福岡では春季地区大会が大詰めを迎えていますが、この大会が終わる頃には夏に向けた勢力図が見えてくると思われます。

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【大会第5日の試合予定】
◇決勝
[リブワーク藤崎台]
 ▸有明(熊本1位)-大分舞鶴(大分)

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