’23春季大会展望③Cパート~西短,九国,近大福岡など集う激戦区




Cパートは昨秋優勝の西日本短大附を筆頭に同ベスト4の近大福岡、昨夏優勝の九州国際大付、同準優勝の筑陽学園、さらに東筑、北筑などが入る激戦区となりました。

西日本短大附は昨秋、4回戦の福岡第一戦で1-2から9回に追い付いて延長10回サヨナラ勝ち。5回戦では久留米商に4-5からの9回逆転サヨナラ勝ちと、厳しい試合をものにして優勝。点を取られても取り返す粘り強さが光りました。1番の巧打者江口のあとは轟木、村上(2年)高峰(2年)古賀(2年)多久と一発のある打者が並びます。中軸を担う2年生はいずれも大型打者で迫力十分。長打力に勝負強さを兼ね備えた打線は県内屈指と言えます。

西短大附・中塚

エース中塚は130キロ前後の直球で内角を厳しく攻め、スライダーやチェンジアップなどで緩急をつける投球が持ち味。比較的試合間隔のあった秋はほぼ一人で投げ抜いてきましたが、春は短期間で行われるだけに、2番手以下の投手の存在もカギになりそうです。

九国大付・佐倉

昨年春夏連続の甲子園出場を果たした九州国際大付は、夏の福岡大会で活躍した右腕エースの池田、4番佐倉を軸に3季連続出場を狙いましたが秋は初戦敗退。仕切り直しの春となります。池田は130キロ前後の直球やチェンジアップをコーナーいっぱいに集め、打たせて取る投球が身上。佐倉は1年秋からその名を全国に轟かせているスラッガーで、打球速度は目を見張るものがあります。このほかにも甲子園を経験している隠塚、浅嶋、白井ら内野陣など力のある選手が揃っており、4強争いに加わってきそうです。

近大福岡は昨秋、創部以来初の県4強。4試合連続コールド勝ちで県大会に進出するなど、準決勝までの6試合で48得点の打線に力があります。2番岩屋は俊足巧打の好打者。河内、河村(2年)と左右の強打者を挟み、準決勝の東福岡戦で2打席連続本塁打を放った宮本と続きます。エース田邊(2年)は130キロ前後の直球に90キロ台の緩いカーブ、スライダーなどの変化球で緩急をつけてきます。外野から救援のマウンドにも上がる宮本は力のある130キロ超の直球が武器。強打のチームが揃うだけに、上位進出は投手陣の踏ん張りにかかってきそうです。

近大福岡・田邊

昨秋、九州国際大付を破った北筑は変化球を効果的に使う左腕吉田、直球に力のある右腕三好が両輪。大場、八汐と1年夏から出場を続ける2人が中軸を固めます。初戦で九州国際大付と激突する東筑は昨夏ベスト8に進出した主力の大半は抜けましたが、秋は飯塚と延長戦に及ぶ熱戦を演じるなど力のある一校。昨夏準優勝の筑陽学園もほぼメンバーが入れ替わりましたが、それでも秋はパート決勝まで進むなど選手層の厚さを見せました。

武蔵台は昨秋、初戦で柳川を撃破。2回戦では西日本短大附に敗れはしましたが、左腕エースの坂本は直球にスライダー、カーブを交えながらストライクを先行させるテンポのよい投球を見せました。昨秋2勝の春日は左の好打者・福田、投手陣では夏のマウンドを経験した清水、前田(2年)らが健在。秋は初戦で敗れた九産大九州自由ケ丘の巻き返しも注目されます。

※学年は新学期以降の表記。(2年)と記載のある選手以外は全て3年

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