’23春季大会展望②Bパート~福大大濠を追う飯塚、久留米商




Bパートはシード校の福岡大大濠、飯塚を中心とした4強争いが繰り広げられそうです。

福大大濠・松尾

福岡大大濠は、昨秋の福岡大会で3位。準々決勝までの5試合で失点はわずかに5と堅い守りが光りました。投手陣は右の本格派3人を揃えます。エース格は140キロ超の直球を持つ松尾。スライダーも含めて高い制球力を誇り、安定感があります。鯉川、柴田(2年)も130キロ後半の直球に力があります。準決勝の西日本短大附戦では3投手で16安打を浴びる完敗でしたが、ひと冬超えての投球に注目が集まります。

打線は1年夏から出場を続ける黒田と藤田が中軸に座り、足を絡めたソツのない攻撃で得点を狙います。総合力ではBパート随一で、ベスト4進出にもっとも近い存在と言えます。

飯塚・中村

飯塚も中村、藤原と右の本格派2人を擁します。エース中村は140キロ超の直球を武器に、気迫あふれる投球が魅力。ただ、制球に一抹の不安を抱え安定感に課題を残します。打線は昨夏4強のチームから縄田、福田、河村らが残ります。秋は準々決勝で4-0から東福岡に逆転負け。ここ数年、上位進出を果たしながら頂点にあと一歩届かない同校ですが、選手層の厚さは県下屈指。勝負処で実力が発揮できるかどうか問われます。

久留米商は前チームからエースナンバーを背負う右の本格派・中島(昴)が健在で、打線も新谷、柿原ら前チームの主力が残ります。昨秋は優勝した西日本短大附にパート決勝(5回戦)で9回逆転サヨナラ負け。夏も5回戦で育徳館に延長13回逆転サヨナラ負けを喫するなど悔しい敗戦が続いているだけに、雪辱を果たしたいところ。

久留米商・中島

シード校として出場した昨秋は、パート決勝で折尾愛真に乱打戦の末に敗れた真颯館は強打のチーム。長打力のある稲垣、野本(2年)ら左の強打者が並びます。右サイドハンドの松平を中心とする投手陣の踏ん張りが、県大会出場のカギとなりそうです。

嘉穂の右腕幸野はスライダーの切れがある投手。カーブも織り交ぜながら打たせて取るのが持ち味です。動きの良いショート松延(2年)を中心に、バックも堅守で盛り立てます。打線は犠打を絡めながら、しぶとくつなぐ攻撃で得点を重ねます。秋は5回戦まで進出しており、有力な一校です。

昨秋はシードされながら初戦で三池に敗戦を喫し雪辱を期する祐誠は、1年生ながら昨夏5番に座った大嶋(2年)をはじめとした若いチーム。一度沈み込みサイド気味に腕を振り出す下村は、右打者の外に逃げるスライダーで打たせて取る投球を見せます。福岡大若葉は前チームのレギュラー5人が残り、昨秋の1年生大会福岡地区でもベスト4と躍進するなど勢いのあるチーム。好打者の1番立山を切り込み役に据える香椎工も上位をうかがいます。

※学年は新学期以降の表記。(2年)と記載のある選手以外は全て3年

Pocket
LINEで送る

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*