’23春季大会展望①Aパート~東海大福岡,福岡,城東などの4強争い




第152回九州地区高校野球福岡大会の開幕(3月19日・日)まで2週間を切りました。3月4日(土)には対外試合が解禁され各校とも実戦モードに突入、今年もいよいよ球春到来です。今日から4回にわたって春の大会の組み合わせを紹介しながら、各パートを展望してみたいと思います(学年は新年度の学年を表記)。

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Aパートは東海大福岡、福岡の両シード校のほか福工大城東、小倉工なども絡んだ4強争いとなりそうです。

東海大福岡は昨秋、シード希望が丘を破って県大会に出場。準々決勝で福岡大大濠に1点差で惜敗したものの、変則左腕の森田を中心にした堅い守りが光りました。森田は極端なインステップから投げ込む左サイドハンド。直球は120キロ前後ですが左打者の背中から来るようなスライダーは、やっかいな球です。打線も強打を誇った前チームの主力は抜けたものの、1番上嶋を中心にコンパクトな打撃を見せます。派手さはありませんが、総合力で4強進出にいちばん近い存在と言えそうです。

東海大福岡・森田

福岡も昨秋、九産大九産や筑陽学園を破ってベスト8入り。準々決勝では近大福岡に打撃戦の末に延長戦で敗れましたが、5試合で47得点を挙げるなど打線に力があります。中軸の4番松尾、5番井﨑はいずれも2年生ながら体格に恵まれた大型選手で、秋からの成長ぶりが注目されます。投手陣は右サイドの廣瀬と、普段はショートを守る三好。ともに直球は120キロ台半ばといったところですが、直球や変化球で丁寧にコーナーを突いてきます。

福工大城東は、前チームからマウンド経験のある右腕・園田(純)が中心。140キロ前後の直球に緩いカーブを交える投球に安定感があります。秋は福岡工に1-2で敗れましたが、巧打の左打者・松岡(2年)ら前チームの主力4人が残っており、打線の奮起があれば十分に県大会も狙えそうです。

福工大城東・園田(純)

小倉工は勝負強い4番笹山を軸に足のある選手も揃い、機動力をからめながらしぶとく1点を取ってくる攻撃を見せます。投手陣はアンダーハンドの山口、オーバーハンドの森田、サイドハンドの田代とタイプの違う3人の右投手を揃えます。秋の段階では全体的に粗削りな印象を受けましたが、昨春は準優勝を果たすなど、ここ数年上位をにぎわしているだけに今年も有力な一校となりそうです。

小倉は前チームから4番に座り、一発の魅力がある左のスラッガー・河野が健在ですが、ひと冬越してどこまでチーム全体の底上げが図れているか。北九州市立は行岡、松尾、吉原、澁谷ら前チームからの主力が残り、打線に厚みがあります。秋は初戦で敗れた柳川ですが、前チームの主力5人が残っており力は上位。いずれも打力はあるチームだけに、投手陣の出来が上位進出のカギを握りそうです。

このほかでは、シード校としてのぞんだ秋は3回戦で修猷館に屈した沖学園、昨秋は2勝し4回戦では久留米商に食い下がった福岡舞鶴なども県大会争いに加わってきそう。昨秋、北部の連合チームとして初勝利をあげた田川科技・東鷹の戦いぶりも注目されます。

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