センバツ21世紀枠の県推薦校に近大福岡を選出~県高野連




【写真】今秋の福岡大会準々決勝(福岡戦)でサヨナラ勝ちを収めベンチを飛び出す近大福岡の選手たち

福岡県高校野球連盟は14日、第95回選抜高校野球大会の「21世紀枠」県推薦校として、近大福岡を選出したと発表しました。同校が21世紀枠の県推薦校になるのは初めて。推薦理由として「専用グラウンドを持たずに短時間で練習を積み重ね、今秋の福岡大会で4強入りしたことが評価された」(朝日新聞)としています。また私立校が県推薦校に選ばれたのは平成20年の九産大九産以来、14年ぶりとなりました。

近大福岡は嘉穂女子高校を前身とし、昭和40年に学校法人近畿大学に経営が移り、近畿大学付属女子高校に改称。平成10年に男女共学となり、現校名に改称しました。野球部は平成14年夏の大会から出場。平成25年春の北部大会5回戦が最高成績でしたが、平成31年春に近畿大学産業理工学部硬式野球部の監督だった肘井利一監督を迎えてから力をつけ、同年夏の大会では初の県大会(4回戦)進出。今年の夏も県大会へコマを進め、準優勝した筑陽学園に2-3で惜敗しました。

今秋は小倉や北筑などの実力校を破って県大会(ベスト8)に進出。準々決勝では福岡を延長12回の末に下し、準決勝は東福岡と9回まで5-5の接戦を演じました。九州大会出場はなりませんでしたが、全ての試合で5点以上叩き出して来た強力打線を看板に、創部以来はじめて県4強入りを果たしました。

九州他県の推薦校は鹿児島県を除いてすでに発表されています。

(佐賀)鳥栖〔公立=九州大会出場〕
(長崎)九州文化学園〔私立=県8強〕
(熊本)熊本商〔公立=県8強〕
(大分)高田〔公立=県4強〕
(宮崎)高鍋〔公立=九州大会出場〕
(沖縄)沖縄工〔公立=県8強〕

このあと12月に九州各県推薦校から九州地区推薦校が選出され、来年1月27日(金)のセンバツ選考委員会で全国9地区の推薦校から21世紀枠の3校が選ばれることになります。

これまで九州地区推薦校には過去22回のうち20回までが「直前の九州大会に出場した公立校」が選ばれています(センバツ21世紀枠推薦校一覧)。令和元年は各県推薦校に九州大会出場校がいませんでしたので、それを除くと実に21回のうち20回までが前記の条件に合致しています(唯一の例外は平成25年、九州大会出場の多良木〔熊本〕は選ばれず大島〔鹿児島〕が九州地区推薦校に)。この傾向を踏まえると、今年は鳥栖(佐賀)、高鍋(宮崎)が有力ということになりそうです。

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