野田(九国付)西武3位 山下,白濱は育成枠で指名~2022ドラフト




20日(木)に行われた2022年プロ野球ドラフト会議で、福岡の高校からは野田海人捕手(九州国際大付)が西武3位で指名されました。また、福岡の高校出身の選手では大津亮介投手(九産大九州→帝京大→日本製鉄鹿島)がソフトバンク2位、甲斐生海外野手(九州国際大付→東北福祉大)が同3位、渡辺翔太投手(北九州→九州産業大)が楽天3位、益田武尚投手(嘉穂→北九州市立大→東京ガス)が広島3位で、それぞれ指名されています。

育成枠では山下恭吾内野手(福岡大大濠)をソフトバンクが2位で、白濱快起投手(飯塚)をロッテが2位で指名。福岡の高校出身の選手では辰見鴻之介内野手(香住丘→西南学院大)が楽天1位、中村貴浩外野手(九州国際大付→九州産業大)が広島2位、村上喬一朗捕手(東福岡→法政大)がオリックス5位、重松凱人外野手(戸畑→亜細亜大)がソフトバンク5位で、それぞれ指名を受けています。

昨年、育成も含めて3人(三浦銀二投手、古賀悠斗捕手、仲田慶介外野手)の出身選手がプロ入りした福岡大大濠からは今年も山下選手が指名され、2019年の坂本裕哉投手(DeNA)、2020年の山下舜平大投手(オリックス)に続き4年連続でドラフト指名を受けました。九州国際大付からは昨年の柳川大晟投手(日本ハム育成3位)、戸畑からは昨年の藤野恵音内野手(ソフトバンク育成1位)に続く指名選手の輩出となりました。

2022年 福岡県の高校出身のドラフト指名選手

   選手名  出身校・進路 守備(投/打) 指名
 大津 亮介  九産大九州→帝京大→日本製鉄鹿島 投(右/左) ソフトバンク2位
 甲斐 生海  九国大付→東北福祉大 外(右/左) ソフトバンク3位
 野田 海人  九国大付 捕(右/右) 西武3位
 渡辺 翔太  北九州→九州産業大 投(右/右) 楽天3位
 益田 武尚  嘉穂→北九州市立大→東京ガス 投(右/右) 広島3位
 辰見 鴻之介  香住丘→西南学院大 内(右/右) 楽天育成1位
 山下 恭吾  福大大濠 内(右/右) ソフトバンク育成2位
 白濱 快起  飯塚 投(右/右) ロッテ育成2位
 中村 貴浩  九国大付→九州産業大 内(右/左) 広島育成2位
 村上 喬一朗  東福岡→法政大 捕(右/右) オリックス育成5位
 重松 凱人  戸畑→亜細亜大 外(右/右) ソフトバンク育成9位
大津(九産大九州2年春)

これまで紹介してきた高校生、大学生のほかにも福岡の高校出身の社会人2人が指名されました。大津亮介投手(日本製鉄鹿島)、益田武尚投手(東京ガス)とも2016年夏に最後の大会を迎えた世代。今の大学4年生の2学年上になります。高校時代の同期には梅野雄吾投手(九産大九産→ヤクルト)、濱地真澄投手(福岡大大濠→阪神)などがいます。

大津投手は体の線が細かったものの、柔らかなフォームからの力のある直球と落差のあるカーブが武器で、腕をしっかりと振ってなげているのが印象的な投手でした。同期には左腕エース岩田将貴(九州産業大→阪神)、右サイドハンドの舩越孝志朗(九州産業大→日本生命)などの好投手がいて、チームは2年春にセンバツ出場。内野手としてベンチ入りしましたが出場機会はありませんでした。投手としての登板機会は限られ、最後の夏はクリーンアップを任されて一塁手として出場、3試合で10打数4安打2打点を記録しています。
帝京大、日本製鉄鹿島と進む中で球速も150キロ超にアップし、社会人2年目の今年は7月の都市対抗野球大会で先発を含む2試合に登板。9月の西武2軍との交流戦でも好投するなど、注目を集めていました。

益田投手は嘉穂高時代の3年春以降、140キロ超の直球を投げ込む本格派として注目され始めました。観戦機会はありませんでしたが、最後の夏は初戦の若松戦で先発するも雨天ノーゲームとなり、以降は登板の機会のないままチームは3回戦で豊国学園に敗れています。北九州市立大では九州六大学野球リーグで通算12勝をあげ、3年秋にはチームをリーグ優勝に導き最優秀選手賞に選出されるなど活躍。球速も150キロ台に乗せました。
東京ガスでは2021年の都市対抗野球の初戦で勝ち投手になるなど、チームの優勝に貢献。準優勝した今年の都市対抗野球でも初戦で完封勝ちを収めるなど3試合に先発し、久慈賞(敢闘賞)に輝きました。

二人とも高校では大きな実績は残せなかった投手。大学、社会人で大きく成長し、プロの世界への扉を開けました。

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