2022夏の注目選手たち③~左投手編(2)




柳川・加峰

昨秋のベスト8入りに貢献した柳川・加峰美波投手(3年)は昨秋は背番号9でしたが、春からエースナンバーをつけます。直球は120キロ台後半(昨秋の最速131キロ)で、大きなカーブを投球の軸に据え、スライダー、チェンジアップ、さらには超スローカーブと緩い球を効果的に使いながら内野ゴロを打たせてとっていきます。

春の大会の2回戦で東福岡を7回1安打無失点に封じた試合では、秋に比べて全体的に力強さを感じました。柳川には左右複数の投手がいますが、その柱としてチームを牽引していくことになりそうです。

西短大附・橋本

西日本短大附の橋本尚樹投手(3年)はテイクバックをほとんど取らない投球フォームから、90キロ台の緩いカーブを内外角の低めいっぱいに測ったように投げ込んできます。直球は110キロ台(最速121キロ)ですがポンポンとストライクを先行させて追い込み、カーブで打たせて取ります。

速い球はありませんが、春の大会2回戦の筑紫台戦では8回を投げて8奪三振。カーブが利いているため直球でも詰まらせ、あるいは空振りを奪うことができます。九州大会準決勝の小林西(宮崎)戦でも先発して4回を無失点に抑える好投を見せました。速い球がなくても抑えることができる、そんな投球を見せてくれる投手の一人です。

春日・飯田

昨年2年生エースとして活躍した春日の飯田泰成投手(3年)は故障の影響か、今春の登板はありませんでした。昨年は春の福岡地区大会でチームを準優勝に導き、夏も5回戦でセンバツ8強の福岡大大濠・毛利投手と互角の投手戦を演じたように力のある投手です。魅力は威力ある130キロ台中盤(昨夏時点で最速137キロ)の直球で、コーナーいっぱいに投げ込んできます。これに大きなカーブを組み合わせて緩急をつけた投球を見せます。

2年時は中盤まで好投しながら終盤に失点する試合が散見されましたが、そうした課題も含めてどこまで成長した姿を見せてくれるのか。今夏に注目したい投手の一人です。

福岡第一・川波

昨秋準優勝した福岡第一は左腕2人で勝ち上がってきました。その一人、川波櫂人投手(2年)は120キロ前後(昨秋の最速125キロ)の直球と100キロ台のチェンジアップをテンポよく投げ込んできます。目を見張るような球があるわけではありませんが、丁寧に低めを突いて打たせてとるタイプの投手です。

もう一人の杉本響投手(3年)も同じ左の軟投派タイプ。昨秋の九州大会では海星(長崎)戦に先発して6回を2失点でまとめました。直球は120キロを切るくらい(昨秋最速120キロ)ですが、100キロ台のスッと沈む球があります。今春は3回戦で修猷館に敗れましたが、夏も2人の継投で上位を目指すことになりそうです。

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