センバツ21世紀枠、県推薦校に福岡を選出~県高野連




福岡県高校野球連盟は26日、第94回選抜高校野球大会の「21世紀枠」県推薦校として、福岡を選出したと発表しました。同校が21世紀枠の県推薦校になるのは初めて。毎日新聞によると推薦理由として県高野連は「福岡大会でベスト8の好成績、文武両道、近年好成績ながら甲子園出場に恵まれていないこと、などを挙げた」としています。

福岡大会準々決勝(九州国際大付戦)の4回、松尾の中犠飛で生還する田川

福岡は、今秋の福岡大会では西日本短大附などを破って県大会(ベスト8)に進出。準々決勝では九州国際大付に敗れましたが、南部予選ではエース緒方投手を中心に4試合で失点3という安定した戦いぶりを見せました。
近年の成績を見ても、2020年夏の福岡地区大会では山下投手(現オリックス)のいた福岡大大濠を破って優勝、2018年春にもベスト8入りを果たしています。
今夏は初戦で敗退しましたが、先日のプロ野球ドラフト会議で井崎燦志郎投手が育成ドラフト1位でソフトバンクに指名され注目を集めました。
2019年夏は3回戦で福岡大大濠に敗れたものの、左腕の轡水俊理投手(現筑波大)を擁して8回まで3-1とリードを奪っていたように、この数年は強豪私立校相手にも互角の試合を演じてます。

県内屈指の進学校としても知られ、東大や京大、九大などの旧帝大をはじめとする国内主要大学に、多くの人材を輩出しています(ちなみに令和2年度の現役合格者は東大4名、京大8名、九大72名、慶大2名、早大10名など=福岡高校ホームページより)。

12月には九州各県推薦校から九州地区推薦校が選出され、来年1月28日(金)のセンバツ選考委員会で全国9地区の推薦校から21世紀枠の3校が選ばれることになります。

なお、九州他県の推薦校はまだ発表されていませんが、これまで九州地区推薦校には過去21回のうち19回までが「直前の九州大会に出場した公立校」が選ばれています(センバツ21世紀枠推薦校一覧)。2019年は各県推薦校に九州大会出場校がいませんでしたので、それを除くと実に20回のうち19回までが前記の条件に合致しています(唯一の例外は2013年、九州大会出場の多良木〔熊本〕は選ばれず大島〔鹿児島〕が九州地区推薦校に)。

11月6日から始まる九州大会に出場を決めている公立校は佐賀商、有田工(佐賀)、大分舞鶴(大分)、小林秀峰(宮崎)、大島(鹿児島)、前原(沖縄)の6校。九州大会で白星を挙げ、各県の推薦校に選ばれれば、九州地区推薦校の有力候補となりそうです。

 

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