
11月6日(土)から鹿児島市で開催される第149回九州地区高校野球大会の組み合わせ抽選が29日(金)に行われ、初戦の相手が決まりました。福岡1位の九州国際大付は鹿児島城西(鹿児島2位)と、福岡2位の福岡第一は海星(長崎1位)と、それぞれ対戦します。なお大会は、県内外問わず一般観客も受け入れて開催されます。
2018年以降の九州大会ベスト4以上をまとめると、下の表のようになります。優勝3ポイント、準優勝2ポイント、ベスト4を1ポイントとして集計すると福岡=15、大分=12、沖縄=7、長崎=4、宮崎=2、鹿児島=1、熊本=1、佐賀=0となります。近年は福岡と大分のレベルが高いことが分かります。
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 | |
2021春 | 具志川商(沖縄) | 九国大付(福岡) | 福大大濠(福岡) | 興南(沖縄) |
2020秋 | 大崎(長崎) | 福大大濠(福岡) | 明豊(大分) | 宮崎商(宮崎) |
2019秋 | 明豊(大分) | 大分商(大分) | 創成館(長崎) | 鹿児島城西(鹿児島) |
2019春 | 西短大附(福岡) | 興南(沖縄) | 熊本西(熊本) | 大分(大分) |
2018秋 | 筑陽学園(福岡) | 明豊(大分) | 大分(大分) | 日章学園(宮崎) |
2018春 | 九国大付(福岡) | 明豊(大分) | 未来沖縄(沖縄) | 東筑(福岡) |
そうした傾向を踏まえて優勝争いを展望すると、2016年秋以来、10大会連続の九州大会出場でその間優勝1回、準優勝2回を誇る明豊、沖縄大会6試合で65得点の興南、大分大会決勝で明豊と激しい打撃戦を演じた大分舞鶴、今夏の甲子園を経験したレギュラー3人が残る熊本工、そして強力打線を誇る九州国際大付も上位を狙う力がありそうです。
九州国際大付の初戦の相手は鹿児島城西。南海・ダイエー・西武などで活躍した佐々木誠監督の下、2年前の秋の九州大会でベスト4の実績があります。1年生ながら5番を打つ明瀬は鹿児島大会で3本塁打を放っており、4番藤田と共に得点源となっています。エースの津波はややサイド気味の左腕。前チームから主戦を務め経験は豊富で、低めを丁寧に突いて打たせるタイプです。ただ、九州国際大付は準々決勝で福岡の池田、決勝でも福岡第一の杉本と左の軟投派を打ち込んでいるだけに、特に苦にすることはなさそう。同じパートには昨秋の九州大会初戦で敗れた明豊も入っており、準優勝した2011年以来となるセンバツ出場に向けて難敵が待ち受けます。
福岡第一は開幕試合で、2016年春以来の九州大会出場となる海星と対戦。海星には140キロ超の速球を持つ右の本格派・宮原投手がいますが、福岡第一は福岡大会準決勝で右本格派の飯塚・白浜投手から10安打を放った実績があります。海星打線は3試合で2桁得点を挙げており、福岡第一の左腕トリオが海星の強力打線をどれだけ抑えられるかもポイントとなりそう。2年前の九州大会では準々決勝で大分商に敗れてセンバツ出場を逃しており、その雪辱を期す大会にもなります。
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