2021秋季大会を展望する②Bパート~九国と西短,春夏の覇者が上位




Bパートは北部・南部とも、打力のあるチームが集まりました。

九国大付・香西

九州国際大付は今春の福岡大会で優勝し、九州大会でも準優勝。優勝候補として臨んだ夏は準々決勝で飯塚に敗れましたが、3番野田、4番黒田らレギュラーが4人残ります。夏の大会で黒田は18打数8安打7打点(打率.444)、野田は20打数8安打3打点(.400)と強打ぶりを発揮。守備でもキャッチャー野田、セカンド小田原、センター中上とセンターラインが残ります。ただ投手陣は山本、柳川の140キロ右腕2人に左の内山が抜け、夏のマウンド経験があるのは左の香西のみ。春秋連覇に向けては投手陣の整備がカギとなりそうです。

折尾愛真は今夏、優勝した西日本短大附に5回戦で敗れましたが、新チームではその時の主力が複数残り、14打数7安打5打点と活躍した謝名堂を中心に上位をうかがいます。投手陣は左の田端が中心。小柄ながら大きなフォームから縦に鋭く落ちてくるスライダー、チェンジアップを織り交ぜてきます。

折尾愛真・田端

今夏は4回戦で沖学園に敗れた東筑も、前チームから野手のレギュラー4人が残り、4年ぶりに秋の九州大会出場を狙います。夏は3回戦で自由ケ丘に敗れたものの終盤に粘り強く追い上げた光陵も、中軸の3人を含めた6人が残ります。東筑は大越、光陵は永山というエースが抜け、投手陣の出来が上位進出を左右することになりそう。北九州高専は今夏、真颯館を相手に健闘した左の軟投派・矢山がいますが、こちらは打線の援護がほしいところです。

南部では今夏の優勝校・西日本短大附が初戦で祐誠と対戦、勝者が県大会出場へ大きく前進しそうです。
西日本短大附は優勝メンバーから1番江口、5番山口、6番穴井、7番今田の4人が残り、やはりここでは中心的存在でしょう。エース大嶋が抜けた後のマウンドは、今夏の登板経験のある江川らが受け継ぐことになりそうですが、前チームでは大嶋がほとんど一人で投げてきただけに、投手陣はやや不安材料と言えそうです。

西短大附・江口

今夏4試合で49点を挙げた祐誠は、前チームの2番横山、3番堀田らが強力打線を引き継ぎます。横山は15打数9安打6打点、堀田も13打数6安打6打点とチームのベスト16進出に貢献しました。同校も投手力に課題を残しますが、前チームも打ち勝つ野球を見せてきただけに、そのカラーが踏襲されそうです。

福岡大若葉は今夏、主戦として活躍した久我投手が健在。創部3年目ながら着実に力をつけており、県大会争いに顔を出してきそう。夏は好投手・井崎を擁しながら初戦で敗れた福岡ですが、4番藤田ら複数の選手が残ります。ここ数年のチームは粘り強く戦えており、昨夏の「がんばれ福岡2020」で福岡地区を制したように、勢いに乗れば怖いチームです。

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