今日準決勝「筑陽✕真颯館」「飯塚✕西短」~選手権福岡大会




大詰めを迎えている第103回全国高校野球選手権福岡大会は25日(日)、久留米市野球場で準決勝2試合が行われます。4校のここまでの投打の数字を紹介しながら、試合のポイントなどを見ておきたいと思います(打率の赤字は10打数以上で3割5分以上、太赤字は5割以上/投手失点率の赤字は1点台、赤太字は0点台)。

■第一試合 筑陽学園ー真颯館
チーム打率4割超の強力打線を誇る筑陽学園と、ここまで5試合で失点2の真颯館・松本(翔)投手が相対します。
筑陽学園は投手を除く野手9人が全て3割以上。10打数に満たない野田以外は、すべて3割5分超の高打率を残しています。特に3番向井は、2本塁打10打点と勝負強さが光ります。犠打数24も4校の中では断トツの数字で、しっかりと得点圏に送ってから得点につなげていく堅実さも持ち合わせています。
失点は11と4校の中ではやや多いですが、準々決勝では藤田投手が福岡大大濠を3安打完封。この投球が準決勝でも再現できるかがポイントになりそうです。

真颯館は何といっても松本投手が抜群の安定感を誇ります。140キロ超の力ある直球にスプリット、スライダーがあり、5試合で奪った三振44個、与えた四死球はわずか6で、いずれも4校の主力投手の中ではトップの数字です。守備陣も失策ゼロと堅く容易に得点を許しません。
チーム打率も筑陽学園には及びませんが、それでも3割4分8厘。1~3番は3割5分以上と好調で、8番の1年生・山田も5割超の打率を残しています。準々決勝の先発メンバーは7人が左打者。左腕の藤田投手は左打者の外角に逃げていくスライダーがあるだけに、この球への対応も見どころになりそうです。


 

■第二試合 飯塚ー西日本短大附
投手力、打力とも数字上はまったくの互角です。
飯塚は2年生右腕・白浜が5回戦の福工大城東、準々決勝の九州国際大付と実力校を相手に9回を完投。西日本短大附も大嶋が5回戦では折尾愛真を5安打2失点、準々決勝では戸畑を2安打に抑えて完封するなど調子を上げてています。
ただ、両投手ともこの試合で先発すれば、6日間で3試合で先発することになるため疲労の回復具合もカギになりそうです。少しでも甘く入ると両チームの打線が好調なだけに、点の取り合いになることも考えられます。その場合、控え投手も含めた総合力の戦いとなることは必至で、選手層の厚さも勝敗の行方に左右しそうです。

飯塚は準々決勝で九州国際大付の好投手・山本を攻略した打撃が光ります。2本塁打の松尾をはじめ各打者ともスイングスピードが速く、痛烈な打球を左右に飛ばします。西日本短大附も2本塁打の4番三宅以下、下位打線に高打率者が並び、どこからでもチャンスメイクができます。
投手戦か、打撃戦か。両投手の調子如何によっていずれの試合展開も十分に考えられるだけに、序盤から予断を許さない一戦となりそうです。

 


※日程・スコア・選手名などは主催者発表のものと照合・確認してください

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