2021夏の展望⑤ Ｅブロック～春の王者・九国大付に挑む強豪多数

Ｅブロックには昨秋、今春と連続して九州大会に出場した九州国際大付が入りました。昨秋は決勝で福岡大大濠に敗れ準優勝。九州大会では明豊に逆転負けを喫しセンバツ出場はなりませんでしたが、今春の福岡大会では６試合で４点しか許さず優勝。九州大会では準優勝と、ひと冬越えてさらに力をつけています。
山本、柳川と１４０キロ超の直球を持つ２人の大型右腕をそろえ、投手力は県内随一。打線は切れ目がなく、小技も絡めて得点をあげていきます。守りも堅く、福岡大大濠と並ぶ優勝候補の双璧と言えそうです。

ただ、このブロックには実力校が数多く入りました。ノーシードながら左の好投手・古川を擁する九産大九州はその筆頭格です。昨秋は筑陽学園、今春は福工大城東にそれぞれ１点差で敗れましたが、福岡地区大会では九産大九産などを破って４強入り。緩急をつけた投球を見せる古川を中心とした堅守を生かし、競り合いの中に勝機を見出していきます。東筑にも右の好投手・大越がいます。昨秋以降、公式戦の勝ち星が伸びずノーシードですが伝統的に夏に強く、勢いに乗れば怖い存在です。

南部シードの沖学園は昨秋、４試合で３７点を挙げて８強入りしましたが、準々決勝で九州国際大付に完敗。春は４回戦で、福岡地区大会では初戦で敗れるなど今年に入ってから勝ち星が伸びていませんが、九州国際大付戦以外の全ての試合で５点以上をあげた打力はやはり脅威。投手陣の奮闘が上位進出のカギとなりそうです。大牟田はその沖学園に昨秋敗れましたが、春の福岡大会では筑陽学園、筑後地区大会では西短大附にそれぞれ１点差ゲームを演じており、有力校の一校です。福岡第一は福岡地区大会で福工大城東などを破って４強入り。直球や変化球を低めに集めるエース高橋の右腕に期待が集まります。

九州国際大付と初戦でぶつかる八幡南は昨秋、今大会シードの東筑紫学園を下しており、北九州市長杯では自由ケ丘に惜敗。夏初戦という独特の雰囲気を生かして金星を狙いたいところ。春の福岡大会で３勝をあげ県大会出場まであと一歩に迫った小倉、福岡地区大会で福工大城東に健闘した西南学院なども逆転での県大会出場を狙います。

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