2021夏の展望④ Dブロック～強打の東福岡に嘉穂,北九州など迫る

Ｄブロックは、春の福岡大会３位の東福岡が軸となりそうです。今年の東福岡は春の福岡大会７試合で６８得点を叩き出した強打のチーム。田嶋、山本、栗山、橋口と並ぶ上位打線は長打力を秘め、破壊力十分です。九州大会では藤蔭に打撃戦の末に敗れましたが、５点を奪い強打の片鱗を示しました。投手陣は、右の野田、木村、田中、左の池田らによる継投で、相手の目先を変えてきます。多少の失点は打力でカバーし、上位進出を狙います。

北部シードの嘉穂は、福岡中央地区大会の決勝で４連覇を狙った飯塚を破って優勝。第９１回大会以来のシード権を獲得しました。昨秋も５回戦まで進出していましたが、改めて力のあるところを示しました。北九州は、春の福岡大会で自由ケ丘、東筑と実力校を連破した実績が光ります。両校が初戦を突破すると３回戦で激突することになり、東福岡への挑戦権を賭けた争いとなりそうです。

古豪復活が待たれる柳川は昨秋は香椎に、今春は三潴に初戦で競り負けました。ただ、筑後地区大会では２勝を挙げており、浮上の契機にしたいところ。第９７回大会以来遠ざかっている県大会を目指します。星琳は昨秋そして北九州市長杯と戸畑に敗れましたが、春は東海大福岡を破るなど２勝を挙げており、県大会出場の有力な一校です。

そのほかにも、このパートには上位を狙える公立校が顔を揃えました。香椎は昨秋５回戦まで勝ち上がりました。春は東福岡の打棒に屈したものの、近年力を付けている一校だけに目が離せません。福島は昨秋２勝。春は今大会のシード校・九産大九産に健闘を見せました。今年度の「育成功労賞」を受賞した幾竹監督に、いくつの白星をプレゼントすることができるか。
福翔も昨秋２勝を挙げ、４回戦では久留米商と接戦を演じています。福岡地区大会は投手陣の制球難から筑陽学園に大敗しただけに、立て直して臨みたいところ。太宰府は力のある直球を持つエース平井を擁し、悲願の県大会出場を狙います。

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