
第147回九州地区高校野球福岡大会は最終日の10月18日(日)に久留米市野球場で決勝が行われ、福岡大大濠が九州国際大付を破り、8季ぶりの優勝を飾りました。両校は10月31日(土)から長崎県で開催される九州大会に出場します。また3位決定戦では西日本短大附が北筑を下しました。
初回に1点を先制した福岡大大濠はその後も小刻みに得点を重ねて5回までに4-0とリード。投げてはエース・毛利投手に代わって先発した1年生の馬場投手が好投、終盤に九州国際大付の反撃にあいましたが4-3で逃げ切りました。同校の優勝は三浦投手(現法政大)を擁した2016年秋以来で、この時は九州大会でも優勝。翌年のセンバツ出場を勝ち取っています。
<18日の試合結果>—————-
【県大会】
▼3位決定戦(久留米)
西短大附 002 010 010=4
北筑 010 001 000=2
▼決勝(久留米)
福大大濠 101 110 000=4
九国大付 000 010 020=3
今大会7試合で福岡大大濠の挙げた得点は82。1試合平均で見ると11.7点で、これは過去5年間の秋の九州大会出場校では最高の数字となります(表)。これに次ぐのが昨年の福岡第一で59得点(1試合平均8.4点)ですから、過去5年間でも飛びぬけているのがわかります。過去5年間で1試合平均得点が8点以上のチームは4校九州大会に出場しており、このうち3校が初戦を突破、2校がベスト4以上の成績を収めており、それらのどのチームよりも得点力のある福岡大大濠は、大いに期待できそうです。
一方の九州国際大付は、失点12(1試合平均失点1.71)が秀逸な数字。過去5年間で1試合平均失点が1点台のチームは5校九州大会に出場していますが、このうち4校が初戦を突破、3校がベスト4以上に勝ち上がっています。九州国際大付には2年前の秋も下村投手(現青山学院大)という好投手がいましたが、この時は2回までに6点を失って初戦で敗退。今回は山本、柳川という2人の投手を軸に雪辱を期し、2011年以来となるセンバツ出場を目指します。
年度 | 校名 | 試合数 | 総得点 | 1試合平均得点 | 総失点 | 1試合平均失点 | 九州大会結果 |
2020 | 福岡大大濠 | 7 | 82 | 11.7 | 19 | 2.71 | ー |
九州国際大付 | 7 | 47 | 6.7 | 12 | 1.71 | ー | |
2019 | 福岡第一 | 7 | 59 | 8.4 | 26 | 3.71 | ベスト8 |
福工大城東 | 7 | 56 | 8.0 | 27 | 3.86 | 初戦敗退 | |
2018 | 筑陽学園 | 7 | 57 | 8.1 | 9 | 1.29 | 優勝 |
九州国際大付 | 7 | 42 | 6.0 | 10 | 1.43 | 初戦敗退 | |
2017 | 東筑 | 7 | 53 | 7.6 | 9 | 1.29 | ベスト4 |
筑陽学園 | 7 | 51 | 7.3 | 21 | 3.00 | 初戦敗退 | |
2016 | 福岡大大濠 | 7 | 58 | 8.3 | 11 | 1.57 | 優勝 |
東海大福岡 | 7 | 28 | 4.0 | 20 | 2.86 | 準優勝 | |
2015 | 九産大九産 | 7 | 35 | 5.0 | 9 | 1.29 | ベスト8 |
小倉 | 6 | 36 | 6.0 | 13 | 2.17 | 初戦敗退 |
なお、31日に開幕する九州大会の出場校および通過順位は下記の通りです。
第147回九州地区高校野球大会出場校(各県左から1位校、2位校の順。カッコ内は出場回数)
【福岡】福岡大大濠(24)九州国際大付(24)
【佐賀】東明館(2)唐津商(16)
【長崎】大崎(3)長崎日大(23)
【大分】明豊(23)大分商(31)
【熊本】東海大星翔(19)開新(3)
【宮崎】宮﨑商(15)延岡学園(18)
【鹿児島】神村学園(21)樟南(49)
【沖縄】沖縄尚学(25)具志川商(初)
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