2020年センバツ21世紀枠、九州地区候補は本部（沖縄）

　来年３月に開幕する第９２回選抜高校野球大会の「２１世紀枠」について１３日、全国９地区の候補校が発表され、九州地区からは本部（もとぶ＝沖縄）が選ばれました。福岡県推薦校の宗像は残念ながら選ばれませんでした。

　本部は春夏通じて甲子園出場なし。秋の沖縄大会は準々決勝で敗れましたが、「２年生中心のメンバーで夏は初戦敗退も、８月の新人中央大会で４強。秋の沖縄大会も準々決勝で敗れたものの、優勝した沖縄尚学に善戦」したことが評価されていました。改めて本部の推薦理由を毎日新聞「センバツＬＩＶＥ」から抜粋すると「１学年２クラスの小規模校で町唯一の高校。２０１１年に統廃合が検討された。現２年生の入部前は部員５人で春季県大会に他校選手を借りて出たが、今秋は選手１７人で躍進した。テスト期間中は早朝や放課後の勉強会を行い、他部も同様に取り組むなど周囲に好影響も与えている」とあります。
　ただ、沖縄県の推薦校については、石垣島から部員１２人で初めて九州大会出場を果たし、秋の沖縄大会決勝で沖縄尚学と接戦を演じた八重山農林ではなく本部がなぜ選ばれたのか、その理由が分かりにくいと感じます。本部の取り組みには敬意を表したいと思いますが、やはりなぜ八重山農林が選ばれなかったのかを知りたいところです。

　宗像は、推薦理由の「近隣の高校と協力して毎年、小学生を対象にした野球教室を開催」が、昨年選出された熊本西のそれと似通っていたことが影響したでしょうか。これで今回も福岡からの２１世紀枠出場はなくなり（依然として福岡は長崎と共に九州地区で２１世紀枠に選出されていない県となっています）、来春のセンバツは４年ぶりに福岡勢の出場しない大会となります。
　全国９地区から２１世紀枠３校を選ぶ選考委員会は来年１月２４日。今回選出された９校の中から、東日本地区（北海道、東北、関東・東京、東海、北信越）、西日本地区（近畿、中国、四国、九州）から１校ずつ選ばれ、３校目は残る７校から選ばれます。本部には前々回の伊万里（佐賀）、前回の熊本西に続く３年連続の九州地区候補校による選出がかかります。

【21世紀枠各地区選出校】

※校名は21世紀枠選出によるセンバツ出場校

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