【試合経過】
筑陽学園が斎藤銀の投打にわたる活躍で福岡講倫館に快勝した。
筑陽学園は初回二死後、
投げても斎藤銀が7安打を浴びたが、
福岡講倫館は4回、2つの四球と谷脇の右前打で一死満塁としたが、
▼南部1回戦(5日・久留米)
筑陽学園 204 030 0=9
福岡講倫館 000 000 0=0 【7回コールド】
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筑陽学園・斎藤銀の一人舞台だった。
初回の第一打席は二死一塁の場面。福岡講倫館・前田投手の初球、甘く真ん中に入ってきたカーブをすくい上げるように振りぬくと、打球は左翼へ高々と上がりフェンスオーバー。先制の2点本塁打となった。3回の2打席目も、1打席目を再現するように初球を軽々ととらえて左翼フェンス後方に打ち込んだ。この2本塁打で少しでも甘い球が来るとスタンドに運ぶ力があることを証明するとともに、福岡講倫館の戦意を大きく挫いた。投げては最速136キロの直球に縦に落ちてくる変化球(カーブか)を織り交ぜ、7回を投げて毎回の8奪三振で得点を与えなかった。被安打7、与四死球3で二度の満塁のピンチを背負ったが、要所を締めた。
このほか筑陽打線では5番・工藤も4打数3安打、うち2本が二塁打とよく当たっていた。この試合の7安打のうち5安打が斎藤銀と工藤によるもの。筑陽学園としては、この2人の得点源の前にどれだけ走者を置けるかがカギとなってきそう。いずれにせよ、投打の柱である斎藤銀を中心としたチームといえ、勝利の行方は彼が握っているといってもよいだろう。
福岡講倫館の前田投手は右サイドハンドだが、リリースの際に体が三塁方向に流れてしまうのが気になった。その影響もあったか制球に苦しみ、10個の四死球を与える結果となった。斎藤銀の2本の本塁打でホームを踏んだ3人の走者(本人除く)は、いずれも四死球で出た走者。さすがにこれだけ四死球を出すと苦しくなる。打線も斎藤銀によく食らいつき二度の一死満塁の好機を得たが、あと一本が出なかった。
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