シード筑陽学園・東福岡も初戦で姿を消す～選手権大会第４日 |

第１０５回全国高校野球選手権記念福岡大会の第４日は６日（木）、南部で２回戦１０試合、北部で２回戦９試合、合計１９試合が行われました。この日４校登場したシード校のうち折尾愛真、大牟田は快勝しましたが、南部で東福岡と筑陽学園がいずれも初戦敗退。前日の福工大城東に続き３校のシード校が早くも姿を消しています。

【南部】———–——
春日公園野球場、小郡市野球場、久留米市野球場、大牟田延命球場の４会場で２回戦１０試合が行われました。

＜春日公園野球場＞
第一試合は昨秋準優勝の東福岡が筑前と対戦。東福岡が４回に先制しますが筑前は直後の５回に３点を奪って逆転すると７回にも３点を加えて７－２とリードを広げました。東福岡は６回以降、中園の本塁打などで追い上げましたが１２四死球を得ながらも１５残塁に泣き、初戦で姿を消しました。筑前は東福岡投手陣に１４安打を浴びせ、殊勲の星をあげました。第二試合は福岡工が１０安打に１０盗塁と足も絡めて７得点、５人の投手による継投で大川樟風を２安打に封じ、７回コールドで快勝しました。

▼２回戦
筑前　 000 031 300=7
東福岡 000 101 011=4
【筑】柳原→久保【東】藤岡→橋本
〈本〉中園
〔筑前は7/9（日）八女工と対戦〕
▼２回戦（7回コールド）
大川樟風 000 000 0=0
福岡工　 111 300 1=7
【大】中村→田茂【福】寺崎→根本→宗→高浜→板東
〈本〉宗（福）
〔福岡工は7/9（日）九産大九産と対戦〕

＜小郡市野球場＞
第一試合は１回戦を延長戦で制した福島と、今大会初戦を迎えた沖学園が対戦。福島は初回２点を先制しましたが、沖学園は５回に同点に追い付くと６回には５番黒鳥の適時打に敵失などをからめて３点を勝ち越し。８回にも決定的な３点を加えて逃げ切りました。第二試合の柳川―春日は、中盤まで両校がっぷり四つに組んだ接戦を展開。１点を追う柳川は８回、代打攻勢で追いつくと、四球を挟む３連打などで８点をあげて一気に勝負を決めました。第三試合は５－０で迎えた６回に久留米が６点を挙げて逆転しましたが、直後に福岡常葉が６点を奪い替えして再逆転。そのまま押し切りました。福岡常葉は２０１１年の大会参加以来、夏の勝利はありませんでしたが、悲願の夏初勝利となりました。

▼２回戦
沖学園 000 113 031=9
福島　 200 000 000=2
【沖】黒鳥→坂田→川畑【福】緒方→池野→緒方
〔沖学園は7/10（月）ありあけ新世×香椎の勝者と対戦〕
▼２回戦（8回コールド）
柳川 000 020 08=10
春日 010 001 10=3
【柳】松尾→轟【春】清水→久保田→前田→清水→森崎
〔柳川は7/10（月）純真×三潴の勝者と対戦〕
▼２回戦
福岡常葉 010 040 600=11
久留米　 000 006 010=7
【福】中山→板谷→穴井【久】今鶴晃→岡→森田
〔福岡常葉は7/11（火）筑紫台×祐誠の勝者と対戦〕

＜久留米市野球場＞
第一試合は久留米高専・金子、太宰府・貞方の投手戦が繰り広げられましたが、１－１で迎えた９回、久留米高専がサヨナラで勝負を決めました。第二試合は１０安打に１０四死球をからめた小郡が５回コールドで八女農を下しました。第三試合は春の福岡地区大会優勝校のシード・筑陽学園が九産大九産が対戦。九産大九産は初回２点を先制すると２回には大量９点を加え、筑陽学園の先発・西村投手をノックアウト、一方的な展開になりました。反撃に転じたい筑陽学園でしたが九産大九産・内田投手の前に４回まで無安打に抑えられ、１安打完封負け。春の大会、福岡地区大会といずれも初戦敗退だった九産大九産でしたが１８安打の猛攻でシード校を圧倒し、３回戦進出を決めました。

▼２回戦
太宰府　　 100 000 000=1
久留米高専 000 010 001=2
【太】貞方→関岡【久】金子
〔久留米高専は7/9（日）三池×福岡講倫館の勝者と対戦〕
▼２回戦（5回コールド）
八女農 011 00=2
小郡　 561 1x=13
【八】橋本→古賀→野中【小】荒巻→山口
〔小郡は7/9（日）大牟田と対戦〕
▼２回戦（5回コールド）
九産大九産 290 00=11
筑陽学園　 000 00=0
【九】内田→半田【筑】西村→大野
〔九産大九産は7/9（日）福岡工と対戦〕

＜大牟田延命球場＞
第一試合は５回まで両校無得点の投手戦が展開されましたが、武蔵台は６回に２点を先制すると、１点差とされた８回にも２点を加えて逃げ切りました。武蔵台の坂本投手は被安打５、１１奪三振の好投を見せました。第二試合はシード大牟田が初回に９点を奪うなど、４回までに１９得点。投げては５人の投手の継投で朝倉光陽をノーヒットに抑え、５回コールドで快勝しました。

▼２回戦
筑紫中央 000 000 010=1
武蔵台　 000 002 02x=4
【筑】戸上→秋吉→広瀬【武】坂本
〔武蔵台は7/9（日）福岡×三井の勝者と対戦〕
▼２回戦（5回コールド）
朝倉光陽 000 00=0
大牟田　 917 2x=19
【朝】中山→小林→中山→小林【大】境→浜地→岡部→猿渡匠→久保山
〔大牟田は7/9（日）小郡と対戦〕

【北部】———–——
北九州市民球場、光陵グリーンスタジアム、筑豊緑地野球場の３会場で２回戦９試合が行われました。

＜北九州市民球場＞
第一試合は東海大福岡が７安打で１０得点をあげる効率的な攻撃を見せ、５回コールドで水産に快勝。第二試合は１３安打に１２四死球をからめた星琳が初回だけで１２点を奪うなど、今大会最多となる２３得点をあげて行橋を圧倒しました。第三試合は２回に６点をあげて主導権を握った福岡魁誠が、そのまま小倉南を押し切り７回コールド勝ち。この日の北九州市民球場は、３試合ともコールド決着となりました。

▼２回戦（5回コールド）
水産　　　000 00=0
東海大福岡 024 04=10
【水】野見山→横尾【東】西村
〔東海大福岡は7/9（日）宗像と対戦〕
▼２回戦（5回コールド）
行橋 00 00 00=0
星琳 12 62 3x=23
【行】中野→芝尾【星】宇土→古賀→田中佑→園田→田中直
〈本〉遠竹（星）
〔星琳は7/9（日）門司学園と対戦〕
▼２回戦（7回コールド）
小倉南　000 000 1=1
福岡魁誠 061 000 1=8
【小】田原→勝野【福】村岡
〔福岡魁誠は7/9（日）折尾愛真と対戦〕

＜光陵グリーンスタジアム＞
第一試合は宗像が４番服部の本塁打などで１０点を奪い、筑豊に５回コールド勝ち。香月、安河内の継投で筑豊打線をノーヒットに抑える完勝でした。第二試合は折尾愛真の在郷投手が八幡工を４安打に抑え、８－０で完封勝ち。第三試合は１－１で迎えた８回裏に若松の4番桑田が決勝本塁打を放ち、鞍手に競り勝ちました。

▼２回戦（5回コールド）
宗像 010 54=10
筑豊 000 00=0
【宗】香月→安河内【筑】岡本
〈本〉服部
〔宗像は7/9（日）東海大福岡と対戦〕
▼２回戦
折尾愛真 020 000 132=8
八幡工　 000 000 000=0
【折】在郷【八】沖→矢羽田→吉野→谷口
〔折尾愛真は7/9（日）福岡魁誠と対戦〕
▼２回戦
鞍手 000 010 000=1
若松 100 000 01x=2
【鞍】津田涼【若】岡→南野壱
〈本〉桑田（若）
〔若松は7/9（日）東筑紫学園と対戦〕

＜筑豊緑地野球場＞
第一試合は両校２桁安打を放つ打撃戦となりましたが、小倉西が終盤に突き放し、３投手の継投で東鷹を振り切りました。第二試合は門司学園と慶成、両校合わせて３３安打２９四死球が記録される壮絶な点の取り合いを門司学園が制しました。試合時間が押し薄暮の中で始まった第三試合も打撃戦となりましたが、８回に東筑紫学園が４点を加えてコールド勝ち。高稜もよく追い上げましたが、最後は投手陣が力尽きました。

▼２回戦
東鷹　 100 011 110=5
小倉西 000 131 30x=8
【東】宮尾→原田→菊池→井村【小】吉崎→斉藤→吉崎
〔小倉西は7/9（日）折尾と対戦〕
▼２回戦
門司学園 200 605 202=17
慶成　　 004 106 200=13
【門】水野→佐藤【慶】西田→アドルフ→佐藤→西田→アドルフ→西田
〈本〉村田（門）
〔門司学園は7/8（土）北九州と対戦〕
▼２回戦（8回コールド）
高稜　　　 001 020 11=5
東筑紫学園 202 101 24=12
【高】堀→原→杉坂→岡本【東】酒井→津田
〔東筑紫学園は7/9（日）若松と対戦〕