’23夏の大会展望②C・Dパート~東福岡,真颯館など中心も混戦模様




C・Dパートは東福岡、希望が丘、福岡、真颯館のシード校を軸にした4強争いが予想されますが、力のあるチームも多く混戦模様です。

東福岡・藤岡

東福岡は昨秋の福岡大会で飯塚、近大福岡などに打ち勝って準優勝。ライナー性の鋭い当たりを左右に飛ばす4番中園を中心に打線に力があります。同じ左の永田も好打者。走力のある和田は果敢に盗塁を狙い、機動力をからめた攻撃の起点になっています。投手陣は藤岡、高山、橋本(2年)の3人の右投手を揃え、いずれも直球にスライダーを交えた安定感ある投球を見せます。春は3回戦で大牟田に打ち負けましたが、続く福岡地区大会では4強入りを果たしており、ここでもベスト4の有力候補です。

北部シードの真颯館も東福岡と同様、打のチーム。2年前に準優勝を経験した俊足巧打の山田が牽引する打線は、左の稲垣、野本(2年)など長打力のある打者を揃え、右サイドハンドの松平ら投手陣を強力に援護します。春は飯塚にパート決勝で、北九州市長杯では九州国際大付に決勝でそれぞれ打ち負けましたが、春は4試合で44点、北九州市長杯は5試合で48点と高い得点力を誇ります。2年前は左腕の松本投手(現西部ガス)を擁して決勝まで勝ち上がりましたが、今年は強力打線を看板に上位を狙います。

希望が丘・江越

希望が丘は今春の福岡大会では、エース江越の力投としぶとくつなぐ攻撃でノーシードから一気に3位まで駆け上がりました。準々決勝の大牟田戦は0-5から終盤に逆転勝ち、準決勝の西日本短大附戦も1-3から一度は逆転するなど粘り強い戦いぶりが光りました。江越は打者の手元でスッと沈むチェンジアップが武器。打線は長打力には欠けるものの、単打でつなぐ打撃で得点を重ねます。

福岡は昨秋8強、今春もパート決勝まで勝ち上がるなど、近年はコンスタントに上位に顔を出しています。右サイドハンドの廣瀬、ショートからマウンドに上がる三好、いずれも直球、スライダーの制球力が持ち味。投手を中心に堅守で競り勝つ野球は今年も健在で、松尾・井﨑・武藤と2年生の大型打者を揃える打線は、粗削りながら爆発力を秘めます。県ベスト8がここ数年の最高成績ですが、今年はその壁を乗り越えるチャンスです。

武蔵台・坂本

春の福岡地区大会ベスト4の沖学園は、4番内藤を中心に迫力のある打撃を見せます。武蔵台は秋、春とも西日本短大附と接戦を演じました。直球・変化球とテンポよく投げ込むエース坂本は制球にすぐれ、西日本短大附・西村監督をして「いい投手」と言わしめた好投手です。福岡大若葉は春の大会で、今大会シード校の久留米商をあと一歩まで追い詰めました。2年生中心の若いチームで投打とも迫力不足は否めませんが、攻撃では足で揺さぶり、守っては大胆なシフトを敷くなど、その戦いぶりからは目が離せません。

小倉・河野

春の大会で希望が丘と延長戦を戦った古賀竟成館、同じく春の大会で福岡に1点差で敗れた香椎、北九州市長杯4強で打力のある北九州なども上位を狙えるチーム。右サイドから力のある球を投げる佐藤、変化球のよい軟投派左腕・杉本のいる苅田工も県大会を狙える位置にいます。

前チームから4番に座る小倉のスラッガー・河野の打撃のほか、昨秋パート決勝で東福岡を相手に好投した三井のエース吉田、昨夏好投した福島・緒方らが見せる緩急をつけた投球なども注目されます。

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