【観戦記】福岡農8-1久留米筑水・久留米学園(春季大会2回戦)




【福岡農8-1久留米筑水・久留米学園(春季大会2回戦)】

6回裏福岡農一死一、二塁 岡部が左翼線に適時二塁打を放つ

中盤以降に福岡農が久留米筑水・久留米学園の中垣を攻略、8回コールドで快勝した。

1点を追う福岡農は5回一死後、代打百田が四球を選び、石橋の遊ゴロ失で無死一、二塁。川口が送った後、添田の中前に落ちる安打で2者が還り逆転した。続く6回も畑井が中前打で出ると、久保の投前バントがフィルダースチョイスとなり無死一、二塁。松井三振(送りバント空振り)のあと、岡部が左翼線二塁打を放って2点を追加した。

7回は一死から森(一)が四球を選び、畑井中飛のあと久保の左越え三塁打で1点を追加。8回は一死後、百田四球、石橋死球のあと、川口の投前バントがフィルダースチョイスを誘い一死満塁から添田の右前打で2点を追加(ライトからの内野返球が乱れる間に打者と一走がそれぞれ進塁)。なおも一死二、三塁から森(一)が左前打を放って8-1とし、コールド勝ちを決めた。

久留米筑水・久留米学園は3回、先頭の柳が左越え三塁打を放ち、筬島の中前打で先制した。しかしその後は5回二死二塁、7回一死二塁、8回一死一、二塁と得点圏に走者を送りながら決定打を欠き、中垣を援護できなかった。

第152回九州地区高校野球福岡大会2回戦(2023年3月20日・月/小郡市野球場)
        一二三四五六七八九   計HE
  筑水久学  00100000  182

  福岡農   00002213  810
(8回コールド)

  筑水久学 打安点  福岡農   打安点 ◆投手成績
(遊) 柳  310 (一)石 橋 310 筑水久学 回 安球振責
(中)筬 島 211 (二遊)川口 200 中垣     7.1 10536
(左)藤 吉 400 (右)添 田 524 
(捕)田 中 420 (中) 森一 421 福岡農  回 安球振責

(三)山部g 410 (三)畑 井 310 岡部   8 8271
(投)中 垣 420 (捕)久 保 321 
(二)靏久g 300 (左)松 井 400 試合時間
(一)佐々木 310 (投)岡 部 412 12:10~14:01
(右)磯野g 200 (遊) 森 100
---------- 打二 百田 110 

振球犠盗残 打安点  振球犠盗残 打安点
72319 2981      355510   3210
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※名前の右の「g」は久留米学園、その他は久留米筑水
※公式記録ではありません

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福岡農・岡部

福岡農の先発は岡部。右上手から投げ下ろす直球には力があり、7つ奪った三振の多くは直球。内角の厳しい球で詰まらせ、外角低めにも伸びのある球を投げる。スライダーも効果的だったがカーブの精度は今一つで、まだ試し試しという感じ。4回を除いて毎回のように走者を背負ったが要所を締め、味方の反撃を待った。

久留米筑水・久留米学園は、右スリークォーターの中垣(久留米筑水)が先発。インステップからクロス気味に直球、スライダーを投げ込んでくる。4回まで毎回のように走者を出しながらスライダーを打たせてしのいできたが、5回に逆転を許すと6回以降も毎回のように安打を浴び、福岡農打線を抑えきれなかった。

福岡農は序盤、中垣のスライダーを打ちあぐんだが、5回に添田の中前に落ちる幸運な2点タイムリーで逆転すると、6~8回に6安打3四死球をからめて畳みかけ、一気に突き放した。7回の久保の三塁打はレフト頭上をライナーで破る大きな当たり。8回の添田も右前に鋭い当たりを飛ばした。

久留米筑水・中垣

久留米筑水・久留米学園はベンチ入り10人で、先発出場のうち1~4番を含む6人が筑水の選手。内野陣の失策は1つだけだったが、素早い処理をしていればアウトと思われた内野安打、2つのフィルダースチョイスがあり、盗塁も5つ許すなど、毎回のように得点圏に走者を背負った。それでもセカンド靏久(久留米学園)が一塁後方のファールフライを倒れ込みながら捕球、浅めのシフトを敷いていた外野陣も再三の飛球に追い付くなど懸命のプレーを見せた。

打順が遠い選手がベースコーチに入り、キャッチャーがレガースを付けている間の投球練習をサードが受け、一塁側のボールガールを久留米学園の女子マネージャーが務めるなど、総員で戦った連合チーム。この春、多くの仲間が加わることを願いたい。

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