’22秋季大会展望③Cパート~大濠・城東・沖学園集う南部で激戦




福岡大大濠・松尾

Cパートは南部に強豪校が集まりました。今夏は5回戦で敗れた福岡大大濠ですが黒田、藤田という1年夏から出場する主力2人が残るほか、夏の福岡大会で好投した松尾の投球に期待が集まります。黒田の今夏は13打数8安打で打率は6割を超えました。松尾は2試合3イニングスのみの登板でしたが130キロ台中盤から後半の直球にスライダー、カーブをからめた小気味よい投球を見せて無失点。新人大会は出場辞退のためノーシードでの出場ですが、県大会の有力候補です。

福工大城東は夏の大会で好投を見せた右腕の園田が楽しみな存在。3回戦の福岡工戦では2-3とリードされた5回途中で救援登板、その後を無失点に抑えて味方の逆転を呼び込みました。長身から140キロを超える直球に100キロ台のカーブ、縦のスライダーと緩急を使った投球が光ります。打線では前川、松岡、谷口と前チームの1・2・4番打者が健在。新人大会では東福岡に敗れましたが、やはり県大会を狙える位置にいます。

福工大城東・園田

シードの沖学園は夏の大会での観戦機会はありませんでしたが、前チームで4番に座った内藤を軸に、福岡地区新人大会で九産大九産・筑陽学園などを破って準優勝。5試合で35点をあげた打線に力がありそうです。福岡工はその沖学園に新人大会準々決勝で2-4と惜敗。夏は福工大城東に逆転で敗れましたが神野・宗の二遊間に捕手の坂東と、センターラインの選手が残ります。

エース武内をはじめ前チームのレギュラー4人が残った修猷館も福岡地区新人大会で8強入りを果たし、上位をうかがいます。今夏を最後に森崎監督が勇退した九産大九州は、松本新監督のもとでどのようなチームづくりを進めてくるのか、その戦いぶりも含めて注目されます。

北部は一転、混戦模様です。シードの希望が丘は今夏、3回戦で戸畑に敗れましたが、4番に座りマウンドにも上がった江越を中心に福岡中央地区新人大会で準優勝。決勝では飯塚に0-7で敗れたものの、準決勝までの4試合で4失点と堅い守りが光りました。東海大福岡は強打を誇った春4強のチームから主力が抜け、新人大会も出場辞退するなど実力は未知数ですが、選手層の厚いチームだけにいきなりの上位進出もありそうです。

今夏、ベスト8入りを果たして旋風を起こした育徳館は5回戦の久留米商戦などで好投を見せた右腕の馬場のほか、野手では信濃、那賀が残りました。新人大会では準決勝で希望が丘にコールドで敗れましたが、夏の大会で得た勢いに乗って上位進出を目指します。北九州地区新人大会でベスト4の戸畑工も、夏のマウンドを経験したエース竹内を中心に上位をうかがう一校です。

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