’22秋季大会展望①Aパート~投打に戦力充実の九国大付が安定




今週金曜日(9月2日)に開幕する第151回九州地区高校野球福岡大会。組み合わせも決まりましたので各パートを展望しながら、県大会出場を狙えるチームを探ってみたいと思います。

九国大付・池田

北部のAパートは、3季連続の甲子園出場を狙う九州国際大付が投打とも戦力が充実しています。エース香西をはじめ黒田、野田、中上、尾崎といった主力選手は抜けましたが、夏の選手権福岡大会2試合で完封し甲子園のマウンドを踏んだ池田のほか、夏の福岡大会で3本塁打の佐倉、打率4割超えの隠塚、筑陽学園戦で優勝を決める決勝打を放った白井、甲子園で2安打のサード浅嶋などが残りました。3回戦(光陵戦)で5回零封した木塚、代打で出場して本塁打を放った宮崎(1年)など夏の大会では控えだった選手の層も厚く、強力なライバル校も見当たらないここは順当に県大会出場を決めそうです。

南部のシード・祐誠は筑後地区の新人大会で準優勝。今夏は初戦で福岡第一に敗れましたが、この試合で先発した選手のうち4人が2年生以下の若いチームでした。中でも大嶋は1年生ながら5番に抜擢された期待の左打者。投手陣は右サイドハンド・下村と左腕・宗、福岡第一戦でも登板した2人の軟投派投手を擁し、県大会出場の有力候補です。

福島・緒方

今夏準優勝を最後に江口監督が勇退した筑陽学園は、監督だけでなく選手も大きく入れ替わります。今春以降の公式戦では捕手の木竹を除いてほぼ3年生が出場してきたためゼロからのチーム作りとなりそうですが、それでも福岡地区新人大会での4強入りは選手層の厚さを感じさせます。いきなり県大会争いに加わる力はありそう。

福島は夏の大会で好投した緒方が健在。120キロ台ながら伸びのある直球とスライダーを武器に、いずれも救援登板ながら3試合で9回3分の2を投げて自責点ゼロ、被安打3と安定感のある投球を見せました。その福島と初戦で当たる春日は左腕エースの飯田をはじめ主力が抜けました。シード真颯館を破った今夏4回戦で好救援を見せた前田(1年)、好打の1番打者として活躍した福田らを中心に、出場辞退で戦いを終えた夏の無念を晴らしたいところです。

筑後地区新人大会4強の南筑は、右サイドハンドから低めに球を集める上川を打線がどこまで援護できるか。1年生だけのメンバーで夏1勝をあげた輝翔館の戦いぶりも注目されます。

小倉・河野(戴)

北部では、夏16強の北筑は中軸の大場など3選手が残りました。初戦に勝てば九州国際大付との一戦を迎えますが、エース森安の抜けた投手陣の出来が問われます。小倉は長打力が魅力の4番・河野(戴)の打棒に注目が集まりますが、エース吉川ら主力選手が抜けただけにチームとしての力は未知数。前チームの主力6人が残る門司学園も含めて、投手陣の整備が課題となりそうです。

今夏4強の小倉工、ここ数年、コンスタントに県大会争いに顔を出す古賀竟成館光陵、宗像などの公立勢も主力の大半が入れ替わるだけに、新戦力の台頭に期待したいところです。

 

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