2022夏の大会展望③Ｂブロック～東筑、福大大濠の８強争い

Ｂブロックは南北のシード校・東筑、福岡大大濠によるベスト８争いが展開されそうです。

北九州市長杯を制した東筑は、大型左腕の高﨑を擁して５年ぶりの甲子園を狙います。春の福岡大会では５回戦で小倉工に敗れたものの、北九州市長杯では折尾愛真（春４強）や真颯館（春８強）など実績校を破って優勝。得意の夏に向けて調子を上げてきました。高﨑はやや制球に課題を残しますが、伸びのある直球にスライダーを交え、ここぞという場面で三振の取れる投手。４番告坂を中心とした打線が、好投手を相手にどこまで投手陣を援護できるかが上位進出の行方を左右しそうです。

昨年春に続く甲子園出場を目指す福岡大大濠は、リードオフマンの友納以下、吉田、山下、藤田など長打力のある選手が揃い、高い得点力を誇ります。不安材料があるとすれば投手陣でしょうか。マウンドには左腕森本、右腕松尾、右サイドハンド若田部などが上がってきましたが、昨秋は準々決勝で飯塚に１０－１２、今春は５回戦で西日本短大附に９－１１と乱打戦の末に敗れました。それでもエース森本は春の福岡地区大会・福工大城東戦で好投を見せ、復調の兆しがうかがえます。敗れた飯塚、西日本短大附戦でも序盤大きくリードされながら中盤以降に猛追したように、劣勢を一気に挽回する集中打も大きな強みです。

八幡南は北九州市長杯で準優勝。実績校との対戦が少なかった面はありますが、春の福岡大会の真颯館戦では終盤激しく追い上げた末に惜敗するなど、強豪校とも互角にわたりあう力があります。北九州市長杯準決勝の折尾戦も０－３から追い上げて中盤に逆転しており、粘り強い戦いぶりは特徴の一つ。打線はコツコツとヒットを重ね、機動力も絡めて得点につなげていきます。投手陣は井手、今村の両右腕。変化球を交えながら打たせてとっていくだけに、折尾戦で４失策を喫した内野守備を固めたいところです。

修猷館は昨秋３回戦で福岡大大濠に０－７で敗れていますが、春の福岡大会で昨秋準優勝の福岡第一を破った実績が光ります。福岡大大濠とは同じパート入り秋の雪辱を期します。古賀竟成館も秋は２勝、春は３勝と力のあるチーム。一発逆転の力を秘めていそうです。

Tweet

Pocket