
第104回全国高校野球選手権福岡大会の組み合わせが決まりました。昨秋以降の各校の戦績および観戦した試合をもとに、ブロックごとにベスト8への展望をしてみたいと思います。
Aブロックは優勝候補の最右翼・九州国際大付が主役を張ります。このチームの強さはこれまで何度も触れてきましたので、改めて説明は不要でしょう。絶妙の制球力を誇る左腕エース香西を中心とした堅い守りと、黒田・佐倉・野田ら強打者が並ぶ破壊力ある打力は、明治神宮大会4強、センバツ8強の成績が示すように全国でも上位レベル。投手陣には145キロの直球を持つ野田、春の九州大会で波佐見(長崎)を完封した2年生の池田も控え、全国の舞台で接戦を経験するなど厳しい試合も経験しており、スキが見当たりません。

九州国際大付を破るとすれば終盤まで競り合いに持ち込むことが最低限の条件になりそうで、そのためには強力打線を抑え込める投手力が欠かせません。
南部のシード・福工大城東は、力のある直球にスライダーをまじえる右腕エース内田がいます。打線は好打者の4番近松が軸で、投打にまとまりのあるチームです。秋春ともパート決勝で敗れましたが、福岡地区大会では昨秋準優勝の福岡第一を破るなど力があります。上位進出を果たすには、打線がどれだけ内田を援護できるかにかかってきそう。

福岡工は政重、鬼倉と2人の右腕を擁して春の福岡大会8強入りを果たしました。ここまで結果を残せていませんが東筑紫学園にもスライダーのよい松井、直球に威力のある梶原の両右腕がおり、県大会出場の力は十分にあります。九州国際大付への挑戦権をめぐり、これらのチームが激しい争いを繰り広げそうです。
明善は春の筑後地区大会で準優勝。柳川を破った一戦が光ります。光陵は中軸をはじめ昨夏のレギュラー6人が残ります。両校とも得点力はあるものの失点が目立つだけに、投手陣を中心に守備を固め、勝利への活路を見出したいところ。筑紫丘は昨夏のマウンドを経験している軟投派左腕・井上の出来が勝利のカギを握りそうです。
校名 | 秋季大会 | 春季大会 | 地区大会 |
九国大付 | 2回戦 5-0北九州市立 3回戦 4-0希望が丘 4回戦 20-0鞍手 5回戦 13-3東筑 準々決勝 9-1福岡 準決勝 9-2自由ケ丘 決勝 13-1福岡第一 |
【選抜高校野球大会】 1回戦 3-2クラーク国際 2回戦 4-1広陵 準々決勝 3-6浦和学院 |
【九州大会】 1回戦 9-1東明館 準々決勝 1-0波佐見 準決勝 2-3神村学園 |
大和青藍 | 2回戦 6-2八幡中央 3回戦 2-5豊国学園 |
2回戦(辞退)育徳館 | 1回戦 4-1 京都 2回戦 19-3田川科技 準々決勝 4-0 新宮 準決勝 2-9 鞍手 |
小倉南 | 2回戦 3-4稲築志耕館 | 2回戦 1-11八幡中央 | 1回戦 6-11戸畑工 |
光陵 | 2回戦 10-4嘉穂東 3回戦 1-4鞍手 |
2回戦 6-3 田川 3回戦 5-10八幡中央 |
1回戦 6-8 宗像 |
明善 | 2回戦 6-5春日 3回戦 6-8南筑 |
2回戦 5-12久留米商 |
1回戦 10-7三池 2回戦 6-4久留米高専 準々決勝(辞退)八女工 準決勝 7-5 柳川 決勝 4-11大牟田 |
八女農 | 2回戦 1-10三池工 | 2回戦 8-14中村三陽 | 1回戦 2-3浮羽究真館 |
八女工 | 2回戦 5-6浮羽究真館 | 2回戦 0-7武蔵台 | 1回戦 15-2大川樟風 2回戦 4-3三池工 準々決勝(不戦)明善 |
久留米 | 2回戦 12-15久留米商 | 2回戦 2-10博多 | 1回戦 3-7八女 |
戸畑工 | 2回戦 1-3希望が丘 |
2回戦 2-3鞍手 | 1回戦 11-6小倉南 2回戦 6-5慶成 準々決勝 1-5八幡南 |
宇美商 | 2回戦 0-17飯塚 ※田川科技、筑豊との連合チーム |
― | ― |
東筑紫学園 | 3回戦 6-7門司大翔館 | 2回戦 13-5鞍手竜徳 3回戦 0-4小倉工 |
1回戦 12-4門司学園 2回戦 1-3北九州 |
田川 | 2回戦 3-7八幡工 | 2回戦 3-6光陵 | 1回戦 11-6青豊 2回戦 7-2玄界 準々決勝 5-8希望が丘 |
福工大城東 | 2回戦 3-2福岡舞鶴 3回戦 5-0博多工 4回戦 5-1九産大九州 5回戦 0-4福岡大大濠 |
1回戦 9-5九産大九産 2回戦 12-6春日 3回戦 10-0博多 4回戦 9-5久留米商 5回戦 5-6福岡 |
2回戦 11-4福岡舞鶴 3回戦 4-1筑紫 準々決勝 5-4福岡第一 準決勝 1-3福岡大大濠 |
福岡中央 | 2回戦 6-7筑紫台 | 2回戦 11-2福岡西陵 3回戦 (辞退)中村三陽 4回戦 0-8柳川 |
2回戦 20-10玄洋 3回戦 (辞退)九産大九州 |
福岡工 | 2回戦 9-10 柳川 | 2回戦 16-0大川樟風 3回戦 3-2太宰府 4回戦 5-4修猷館 5回戦 7-4九産大九州 準々決勝 1-2折尾愛真 |
1回戦 9-3柏陵 2回戦 2-5春日 |
筑紫丘 | 2回戦 16-4大川樟風 3回戦 (辞退)筑陽学園 |
1回戦 4-11大牟田 | 1回戦 2-11 福岡 |
福岡農 | 1回戦 0-15春日 | 2回戦 4-11 柏陵 | 1回戦 0-10九産大九州 |
※太字は今大会のシード校
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