【観戦記】筑陽学園10ー0福翔(福岡地区大会2回戦)




【筑陽学園10ー0福翔(福岡地区大会2回戦)】

1回表筑陽学園二死三塁、増田が先制の左前適時打を放つ

 福翔投手陣の制球難につけこんだ筑陽学園が8安打を絡めて効率よく得点を重ね、5回コールド勝ちをおさめた。

 筑陽学園は初回先頭の大内が四球を選び、高倉が送って一死二塁。矢野のニゴロで二死三塁となり、4番増田が三遊間を破って先制した。2回は一死から8番小野原が右前打、吉野死球、大内四球で一死満塁とし高倉の中犠飛でまず1点。矢野四球で再び満塁とし、増田が押し出しとなる死球を受けてこの回2点を挙げた。
 3回には6番柴田、7番山口がいずれも右中間三塁打を放って1点。ここで登板した福翔の2番手中島から小野原一ゴロのあと、吉野、大内が連続四球で一死満塁とし、2番高倉が左越え二塁打を放ち2点を追加。代わった3番手岩城から矢野も四球を選んで一死満塁、打者増田の時に暴投でさらに1点を加えた。
 4回は一死後、7番山口が四球。小野原の捕前送りバントは二封されたが、小野原が二盗を決め9番村田も四球で歩き、1番大内の右前打で小野原が生還。なおも二死一、二塁の場面で登板した4番手の田中から高倉が左前適時打。さらに二死一、三塁から高倉が二盗を決め、矢野、増田の連続四球で1点を加えて試合を決めた。

 福翔は2回一死後、5番石井が四球で出塁すると、続く浅沼がフルカウントからバスターエンドラン(右前打)を決めて一、三塁としたが、後続が凡退。3回も二死から2番中野の投手強襲安打と麻生の右前打で一、三塁と再び好機を迎えたが、4番山畑が三振に倒れ、得点できなかった。

第8回福岡地区高校野球大会2回戦 (2021年4月18日・日/桧原運動公園野球場)
       一二三四五六七八九十 計HE
 福 翔 00000     
0030
 筑 陽 1243x     1081
 福  翔  打安点  筑陽学園  打安点 ◆投手成績
(右)吉 田 300 (左)大 内 111 福 翔 回 安球振失
(投遊)中野 310 (遊)高 倉 224 中野  2.0 5505
(中)麻 生 210 (二)矢 野 100 中島  0.1 1202
(一)山 畑 200 (一)増 田 213 岩城  1.1 1303

(捕)石 井 100 (三)春 山 410 田中  0.1 1200
(左)浅 沼 210  三 小 森 000 
(三)平 田 100 (右)柴 田 310 筑 陽 回 安球振失
 投 中 島 000  右 マハチ 000 吉野  3 3140
 投 岩 城 100 (捕)山 口 211 村田  2 0000
 投 田 中 000 (中)小野原 310
(二三)阿比留200 (投)吉 野 000 試合時間
(遊二)上野 200  投 村 田 000 8:58~10:13
振球犠盗残  打安点  振球犠盗残 打安点
41025  1930  0122410 1889
※公式記録ではありません
筑陽学園の先発・吉野

—————-
 筑陽学園は、四死球でためた走者を確実にタイムリーでかえす効率の良い攻撃で得点を重ね、投げては投手陣が福翔打線を3安打無失点に抑えて完勝した。

 初回は四球の走者を犠打と内野ゴロで三塁に進めると、4番増田が外角直球に逆らわず三遊間を破って先制。2回は左打者の小野原が外から入ってきたスライダーを右前に快打してチャンスメイク。連続四死球で満塁とし、2番高倉は直球を叩いてセンターへの中犠飛。3回は先頭の柴田が直球を右中間に運ぶ三塁打を放ち、続く山口も右中間三塁打。直球を逆らわずにセンターから反対方向ににはじき返す打撃で、中野を早々と降板に追いやった。

筑陽学園・村田

 先発は背番号11の吉野。右上手からの直球に、大きく落ちてくる縦の変化球を絡めての投球。3回までに奪った4つの三振は、いずれもこの変化球にょるもの。3安打に四球を一つ与え、二度得点圏に走者を背負ったものの、落ち着いて後続を断って得点を許さなかった。踏み出す足が、やや一塁側にアウトステップするが、直球には力があった。
 4回からはエースナンバーをつけた右腕の村田が登板。一度軸足でためを作ってから投げ込んでくる。スライダーを交えつつ2イニングスを無安打に抑えた。もう少し投げるところを見たかったところ。

福翔先発の中野
福翔・田中

 福翔は投手陣の制球難が響いた。先発の中野は、一度背中を打者に向けてサイドから腕が出てくる。直球できわどく内角をつき、右打者の外角に逃げる、あるいは背中から入ってくるスライダーを駆使した投球を見せたが、制球が定まらなかった。初回はなんとか1点で抑えたが、2回は一死から小野原に右前打を許すと、犠飛を挟んで4連続の四死球で2点を献上。3回は柴田、山口に連続三塁打を浴びて4点目を失ったところで降板となった。
 2番手の中島は長身から大きなカーブを軸にした投球だったが、こちらもコントロールに苦しみ、一死をとったあと連続四球にタイムリーを浴びて、3番手岩城にマウンドを譲った。岩城は小柄なサウスポーで、カーブを使ってタイミングをずらしてきたが、やはり四球で走者をためた後にタイムリーをあびて4回途中に降板。4番手田中は右の本格派タイプ。力強い投球フォームからの直球はなかなか威力があったが、高めに抜けることが多く打者4人に2つの四球。直球が低めに制球されるようになると、楽しみな投手だと感じた。

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