秋季九州大会～福大大濠が具志川商を下し４強、センバツへ前進 |

　雨で順延となっていた第１４７回九州地区高校野球大会の３日目は３日（火）、準々決勝４試合が行われベスト４が出揃いました。福岡１位の福岡大大濠は具志川商（沖縄２位）に完封勝ちを収め、優勝した２０１６年秋以来の準決勝進出を決めました。ベスト４入りを果たした４校は、来春のセンバツ出場に大きく前進しました。

　福岡大大濠は初回、安打と盗塁で二塁に進んだ友納を４番川上が中前打で還し先制。２回にも安打で出た福澤を送り、８番永井の左前打で１点を追加しました。７回は三塁打で出た９番古川を三塁に置き、２番友納の三塁内野安打で貴重な追加点を挙げました。
　初戦に続く先発のマウンドに上がった左腕・毛利投手は内野陣の３失策もあり、５・６回を除いて毎回のように走者を許す苦しい投球。特に３回は二死満塁、８回は一死二、三塁という大きなピンチを背負いましたが、要所を抑える粘り強い投球で具志川商打線を完封。１６４球を要しましたが、９つの三振を奪う力投を見せました。２試合で許した安打は９本、失点はわずか１点、奪った三振は２３個にのぼり、準決勝進出の原動力となっています。

　これに先立つ長崎県営球場の第一試合は、春夏を通じて初の甲子園出場を狙う大崎（長崎１位）が延岡学園（宮崎２位）との接戦を制しました。諫早市第一野球場では、昨秋優勝の明豊（大分１位）が７回終了時点で０－４とリードを許しながら、８・９回で神村学園（鹿児島１位）を逆転。昨秋に続くベスト４入りを決めました。第二試合は序盤から得点を重ねた宮﨑商（宮崎１位）が東明館（佐賀１位）に９－３で快勝しました。

　大会４日目は休養日を挟んで５日（木）に準決勝２試合が行われ、福岡大大濠は宮﨑商と対戦します。２試合で１７得点と打線が好調の宮﨑商ですが、センバツ出場を確実にするためにも、ぜひものにしたい一戦です。

【大会第３日の結果】
◆準々決勝（長崎県営）
　延岡学園 010 000 010＝2
　大崎　　 000 003 00x＝3
【延】須藤→市原【大】坂本
◆準々決勝（長崎県営）
　福大大濠 110 000 100＝3
　具志川商 000 000 000＝0
【福】毛利【具】新川
◆準々決勝（諫早市第１）
　明豊　　 000 000 033＝6
　神村学園 001 100 200＝4
【明】太田→京本【神】泰→内堀→川井
〈本〉黒木（明）
◆準々決勝（諫早市第１）
　宮崎商 021 401 100＝9
　東明館 000 201 000＝3
【宮】日高→長友【東】今村→加藤→日山→亀山
〈本〉西原、中村２（宮）