秋季九州大会第2日~福岡大大濠が大分商に競り勝ち8強進出




 2日目を迎えた第147回九州地区高校野球大会は1日(日)、1回戦の残り4試合が行われベスト8が出揃いました。福岡1位の福岡大大濠は昨秋準優勝校・大分商(大分2位)に競り勝ち、優勝した2016年秋に続く準々決勝進出を決めました。なお、2日(月)に予定されていた大会3日目は雨天のため順延となりました(長崎県高野連発表)。

福岡大大濠・毛利投手(写真は昨秋のもの)

 福岡大大濠は1回裏、四球で出た走者を犠打と内野ゴロで三塁に進め、川上の三ゴロが失策を誘い先制。同点で迎えた5回裏には左前打で出た松尾を送った後、二死二塁から毛利がライトへの二塁打を放って勝ち越しました。8回裏には三ゴロ悪送球で出た古川を送った後、二死二塁から3番山下の右前打でさらに1点を加えて逃げ切りました。
 先発の左腕・毛利投手は5回2つの四球で二死一、二塁とピンチを招き、4番三代の右前打で同点とされました。しかし2回一死二塁、6回無死二、三塁、7回二死二塁などのピンチでは、味方の好守にも救われ無失点。最速140キロの直球を軸に14三振を奪い1失点で完投勝利をおさめました。
 両校とも放った安打は4安打ずつという投手戦。福岡大大濠打線も大分商の渡辺投手に苦しめられましたが、試合経緯を見ると守備力が明暗を分けた印象です。大分商が与えた3点のうち2点が失策が絡んだのに対し、福岡大大濠は2-1で迎えた6回表一死二、三塁の守備で、右飛で本塁を突いた三走をライト・古川が刺して併殺に。福岡大会82得点の強打のイメージが強い今年の福岡大大濠ですが、例年通り守備もしっかり鍛えられています。

 諫早市第一野球場の第二試合では具志川商(沖縄2位)の新川投手が2失点で完投し、東海大星翔(熊本1位)に競り勝ち、準々決勝で福岡大大濠と対戦します。長崎県営球場では、宮﨑商(宮崎1位)が長崎日大(長崎2位)に7回コールドで快勝。東明館(佐賀1位)は樟南(鹿児島2位)に競り勝ち、九州大会初勝利をあげました。
 1回戦を終え、宮﨑勢2校がいずれも初戦を突破した一方で、熊本勢は2校とも姿を消しました。

 大会3日目は準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出そろいます。福岡1位の福岡大大濠は長崎県営球場の第二試合で、具志川商(沖縄2位)と対戦します。
 具志川商は九州大会出場を決めた沖縄大会準決勝までの5試合で38得点、15失点(平均得点7.6、平均失点3)。1回戦で完投した新川投手のほか、沖縄大会準決勝の興南戦で先発好投した栗国投手など4投手が控え、継投も予想されます。2日の試合が延期となったことで毛利投手の連投を回避できたことは、福岡大大濠にとってはプラス材料でしょう。勝てば来春のセンバツが見えてくる大一番、福岡大大濠の勝利に期待が高まります。

【大会第2日の結果】
◆1回戦(長崎県営)※7回コールド
 長崎日大 000 001 0=1
 宮﨑商  022 013 x=8
【長】石橋→松尾【宮】日高→長友
◆1回戦(長崎県営)
 東明館 000 001 020=3
 樟南  000 100 010=2
【東】今村→加藤【樟】西田
◆1回戦(諫早市第1)
 大分商  001 000 000=1
 福大大濠 100 010 01x=3
【大】渡辺【福】毛利
◆1回戦(諫早市第1)
 東海大星翔 200 000 000=2
 具志川商  210 010 00x=4
【東】渡邉→合志【具】新川

【大会第3日の試合予定】
◆準々決勝
長崎県営

 延岡学園(宮崎2位)ー大崎(長崎1位)
 福岡大大濠(福岡1位)―具志川商(沖縄2位)
諫早市第1
 明豊(大分1位)―神村学園(鹿児島1位)
 宮﨑商(宮崎1位)―東明館(佐賀1位)

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