九州国際大付の1回戦の相手が南北海道代表の東海大四(21年ぶり5回目)に決まりました。さっそく東海大四はどのようなチームなのか、調べてみました。
まず南北海道大会の成績を見ると、決勝を除いて大差で勝ち上がっています。春季北海道大会でも準優勝しており、夏の大会でも本命視されていたチームのようです。
投手陣はエース・西嶋亮太投手(3年)がほぼ一人で投げぬいてきました。地区大会からの7試合すべてに登板し6試合で無失点、4試合を完封。唯一、準々決勝で5失点しましたが、うち3点は11-2と点差が開いた8回に失ったものです。春季大会も準決勝まで22イニングス自責点0という数字を残しており、北海道を代表する投手と言ってもよさそうです。オーソドックスな右上手の本格派で、球のスピードよりもキレで勝負するタイプのようです。そして大きなカーブ。これが低めに決まると打者は手こずりそうです。
打線も打率が3割4分5厘、本塁打こそ1本ですが二塁打・三塁打の合計は15本と、いずれも九州国際大付と遜色ない数字です。福田、大河内、阿部の中軸に加えて、トップバッターの高橋選手にも長打力があります。特に高橋選手は道大会4試合のうち3試合で長打を打っており、バッテリーは注意が必要でしょう。
◆東海大四の成績
<南北海道大会>
決 勝 /小樽潮陵 1-0 ◇投手:西嶋
準決勝 /札幌日大 10-0(6回コールド)◇投手:西嶋
準々決勝/札幌第一 11-5 ◇投手:西嶋
1回戦 /函館大有斗 7-0(7回コールド)◇投手:西嶋
<札幌F地区大会>
決 勝 /恵庭北 3-1 ◇投手:鎌田→大沢→西嶋
3回戦 /北海道学園札幌4-0 ◇投手:西嶋
2回戦 /札幌東陵 16-0(5回コールド)◇投手:西嶋→鎌田
◆両校の打撃成績
校名 | 試合 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 |
東海大四 | 7 | 52 | 69 | 13 | 2 | 1 | 12 | .345 |
九国大付 | 7 | 65 | 75 | 15 | 3 | 7 | 7 | .347 |
東海大四が北海道ではかなり抜けた存在であることは分かりました。では勝ち抜いてきた南北海道のレベルはどうでしょうか。南北海道というと駒大苫小牧のイメージがありますが、過去5年の南北海道代表の夏の甲子園の成績を見ると、
2013年 北照 1回戦敗退(0-6常総学院)
2012年 札幌第一 1回戦敗退(3-5佐世保実)
2011年 北海 1回戦敗退(2-3明徳義塾)
2010年 北照 1回戦敗退(2-4長崎日大)
2010年 札幌日大 2回戦敗退(1回戦 6-3鳥取城北、2回戦5-8智弁和歌山)
ここ4年の代表校は初戦敗退。対戦相手がそれなりに強いチームだったこともありますが、全国的に見るとそこまでレベルの高い地区とはいえないようです。福岡代表も確かにこの数年は3回戦進出がやっという状況ですが、今年の九州国際大付は福岡でも群を抜く強さ。勝機は十分にあると思います。詳しくは後日、改めて触れたいと思います。
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