県大会展望⑦北部Ｄパート～戸畑、星琳、直方、小倉工など実力伯仲

　北部Ｄパートは混戦模様。戸畑は春季大会で県大会に進出してのシード権獲得。ただ北九州地区大会、ＮＨＫ旗、招待試合とも投手陣が打ち込まれて早々と敗退したのが気がかり。２年生エースの石橋が春季大会のような投球ができるかどうかがカギを握る。リリーフ陣はやや手薄なだけに、打線の早めの援護も不可欠だ。３回戦では豊国学園が立ちはだかる。秋、春とも自由ヶ丘に敗れたが、いずれも接戦を演じた。目立った成績は残していないものの、春季大会は２勝をあげており侮れない存在だ。

　もう一方のパートも打力のある実力校がひしめく。星琳は昨秋、地区大会決勝まで進出した。多少の失点も挽回する打力が魅力。春季大会では戸畑工・戸崎をうちあぐんだが、県大会を窺う力は持っている。中村投手の踏ん張りが上位進出を左右しそうだ。
　その星琳と初戦でぶつかる直方も春季大会では九国大付を破っており注目される。九国大付を完封した近藤投手に視線が集まるが、本来は北原らを軸とした活発な打線が持ち味。春季大会の小倉工戦では３点差をひっくり返して逆転サヨナラ勝ち、田川戦でも終盤２点差をしぶとく追いついて延長戦に持ち込むなど粘りもある。星琳には秋季大会で敗れているが、今回リベンジなるか。古豪・小倉工は秋は小倉に、春は直方にいずれも９回逆転サヨナラ負けを喫しているが、秋吉、森重、石田など長打力ある選手が揃い打線の迫力は十分。
　夏は打力のあるチームが強く、いずれの３校もその点で魅力がある。

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