筑陽学園は準々決勝で敗退、ベスト4ならず~センバツ

 第91回選抜高校野球大会に出場している九州地区代表の筑陽学園は31日(日)、準々決勝で東邦(愛知)に2-7で敗れ、甲子園での戦いを終えました。第83回大会(2011年)の九州国際大付以来となるベスト4入りはなりませんでしたが、甲子園初勝利を含む2勝を挙げ、新たな歴史を刻みました。

 【試合経過】6回に6安打を集めて突き放した東邦が、石川~奥田のリレーで筑陽学園の追い上げを封じて快勝した。
 初回二死一、三塁、3回一死一、二塁の先制機を逃した東邦は4回一死から6番長屋、7番河合がいずれも左前打を放って一、二塁とし、8番成沢の右中間二塁打で2点を先制した。6回は一死から長屋がセンター右へのヒットで出ると、河合のライト線に落ちる二塁打で一死二、三塁。ここで登板した筑陽学園3番手の西舘から成沢が四球を選んで満塁とし、山田がセンター左への二塁打を放って2者が生還。なおも一死二、三塁から松井のレフト線に落ちる二塁打で1点を加えて5-1。続く杉浦も中前に落とし山田を迎え入れ、石川は浅い中飛に倒れたが4番熊田が一、二塁間を破ってこの回5点を加えて突き放した。
 筑陽学園は2点を先制された直後の4回、3番弥富がショート右への内野安打で出塁。江原三振、野田二飛のあと福岡の二ゴロ失で二死一、二塁とし、7番進藤がセンター右に落としてすぐに1点差とした。6点を追う7回は6番福岡のライト右を破る三塁打と進藤の中犠飛で1点を返した。8・9回も安打の走者を出したが東邦2番手の奥田に後続が抑えられ、反撃できなかった。


 1点のリードを許していたものの、5回までは筑陽学園のペースと言ってよかった。先発の西が再三走者を背負いながらも4回まで2失点で踏ん張り、4回途中から救援のマウンドに上がった2番手の左腕・菅井も4回のピンチを断ち切ると5回も無失点。このまま1点差のまま得意の後半勝負に持ち込めば勝機も…という期待を抱かせる展開だった。
 だが6回、一死から菅井が6番長屋に変化球をうまくセンター右に運ばれる。続く河合の打球は打ち取ったと思われたがライト線に落ちる二塁打となって一死二、三塁。ここで筑陽学園は西舘がマウンドへ。成沢を歩かせ一死満塁となり、9番山田との勝負がこの試合の帰趨を決することになった。
 ワンストライクから投じた変化球が、真ん中高めに吸い込まれていく。山田が叩いた打球は左中間へ。俊足を飛ばしダイビングキャッチを試みた石川のグラブから白球が無情にもこぼれ落ちた瞬間、筑陽学園の勝利が遠ざかっていった。続く松井のタイムリーも決していい当たりではなかったが球が高かった分、外野の前に落とされた。

 スコアは2-7だったが、点差ほど力の差はなかったように感じた。序盤から押されてはいたが、これまでも筑陽学園は、押されながらも耐えて逆襲して勝ち上がってきた。そういう意味では5回までは、がっぷり四つと言っても良かった。ただ、九州大会以降、幾度も走者を背負った場面でマウンドに立ち、決定打を許さなかった西舘が、この試合では勝負処で球が甘く入ってしまったことが勝敗を分けることとなった。ただ西舘は、昨秋九州大会以降の筑陽学園の躍進を支えてきた立役者。筑陽学園としては「西舘が打たれて負けるのなら仕方ない」という気持ちではないだろうか。

 筑陽学園は春夏連続出場に向け、県下の強豪校との厳しい戦いが再び始まる。この日のように投手が打たれても、それ以上に点を奪って打ち勝てるだけの打力強化に力を注ぐのか。投手力と堅守にさらに磨きをかけていくのか。夏に向け、筑陽学園がどのようなチームに成長してくのか注目したい。


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