序盤リードを許した福岡大大濠だったが中盤に久留米商の先発・遠藤を攻略、13安打を放って快勝した。
 1点を追う福岡大大濠は2回一死後、6番樺嶋が左前打、続く仲田も左前打で一、二塁。三浦死球で満塁とし、9番斎藤の遊ゴロ(二塁封殺)の間に1点を返した。5回は右前打で出た2番平野を東が送った一死二塁から、4番古賀が右中間二塁打を放って同点。稲本は左飛に倒れたが、樺嶋が四球を選び二死一、二塁、7番仲田の右中間二塁打で二者が生還して逆転した。ここで救援に立った久留米商の2番手・高本から三浦も中前打を放ち仲田が生還、この回3点を奪って5-2とリードを広げた。
 続く6回にも3番東がショート左への内野安打で出ると、古賀も右前打で続き、稲本が送って一死二、三塁。ここで樺嶋が前進守備のセカンド右を破ってまず1点。さらに一、三塁から仲田がスクイズを決めて2点を追加した。8回は一死から古賀が左越え本塁打を放って突き放した。

 久留米商は1回、先頭の福山が四球を選び、神代の投前送りバントで二塁封殺を狙った送球が逸れ、平田が送って一死二、三塁。4番井上は空振り三振したが捕手が後逸(振り逃げ)、三塁から福山が先制のホームを踏んだ。井上が二盗を決めた一死二、三塁から、5番護山がサードの右を破るヒットでさらに1点を加えた。2回も四球で出た7番早田を遠藤が送って一死二塁としたが後続が凡退。3回は一死から平田の右前打、井上の内野安打で一、二塁としたが、護山の二直で二塁走者が戻れず併殺でチャンスを逃した。4回以降は2安打1四球に抑えられ得点できなかった。

▼準決勝(27日・小郡)
福大大濠 010 042 010=8
久留米商 200 000 000=2

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 福岡大大濠・三浦は立ち上がり、ボールが先行する投球で制球に苦しんだ。久留米商は初回、福山が8球粘った末に四球を選ぶと、神代の投前バントで二塁封殺を狙った三浦の二塁送球がベースカバーに入ったショートとのタイミングが合わず無死一、二塁。平田が送った後、井上を空振り三振に打ち取ったスライダーがワンバウンドとなりバックネットに転がる間に三塁から福山が生還。続く護山の強烈な一打はサードのすぐ右を破り、2点を先制する最高の立ち上がりとなった。
 久留米商としてはこの2点のリードを維持しつつ中盤から終盤を迎えたかったが、福岡大大濠打線がすぐに反撃を見せた。直後の2回表、2安打に死球で満塁とし内野ゴロで1点を返すと、3・4回は得点できなかったが強い打球が内外野を襲う。そして5回、3本のヒットに四球を絡めて3点を奪って久留米商の先発・遠藤をKOすると、その後も攻撃の手を緩めずに13安打で8点を奪い、リードを広げた。

 三浦は2回も先頭打者を歩かたが、徐々に調子を上げてリズムを掴むと、4・5回は三者凡退。6回は先頭の平田にヒットを許し、今大会2本塁打の4番井上を迎えたが、ニゴロ併殺打に打ち取った。結局4回以降は8回を除いて三人で攻撃を終わらせるなど、久留米商に反撃のきっかけを与えなかった。

 久留米商は右サイドハンドの遠藤が先発。立ち上がりから直球とスライダーで丁寧にコーナーを突き、ストライクを先行させるリズムのよい投球を見せた。ただ、球威があるタイプではないため、少しでも甘く入ると福岡大大濠の各打者に捕らえられた。4回までは何とか抑えていたが、5回に古賀、仲田に右中間を破られる長打を浴びて逆転を許し、無念の降板となった。2番手・高本も福岡大大濠の勢いを止められず、5回以降は完全に福岡大大濠に試合を支配された。
 打線は序盤、三浦のスライダーをよく見極め、3回には3番平田が鋭く外角に落ちるスライダーを右前にはじき返した。5番護山の2点目となるタイムリーヒットもサードのすぐ右を抜く強烈な一打。2番神代も左中間に二塁打を放つなど、筑陽学園戦で5点差を追いついた強打の片鱗を見せた。ただ四度の打席すべてに走者を置いて登場した4番井上が内野安打1本に抑えられるなど、相手のミスを絡めて2点を奪うのが精一杯。再試合を戦い疲労が蓄積していた投手陣に、2点のリードを守り抜くスタミナが残っていなかった。