九国大付は専大松戸に敗れ2回戦敗退~’26センバツ




第98回選抜高校野球大会に出場している九州地区代表の九州国際大付は、26日㈭の第四試合で専大松戸(千葉)との2回戦にのぞみましたが3-8で敗れ、前回出場した2022年に続くベスト8入りはなりませんでした。

【試合経過】—————————-

九国大付は初回、柴原が中前打で出ると、平間の捕前犠打で一塁送球が乱れ無死二、三塁。吉田三振のあと城野の右犠飛で柴原が生還した。2回は二死後、木本四球、久保田の遊飛がショートの失策を呼び二死一、二塁。続く柴原の右前打で1点を追加した。

2回裏九国大付二死一、三塁 柴原の右前打で木原が生還

専大松戸は2回、中前打で出た吉岡を瀬谷が送り二死後、苅部の右翼線二塁打で1点を返した。3回は一死から石崎四球、宮尾右前打、高貝四球で一死満塁とし、吉岡の遊内野安打で同点。このとき二走がオーバーランで刺され二死一、三塁となったが、瀬谷の左前適時打で勝ち越した。

1点を追う九国大付は5回二死から上岡死球、雪野中前打で二死一、二塁とし、岩見の右前打で追いついた。しかしその裏、専大松戸は宮尾、高貝が連続四球のあと吉岡が送って一死二、三塁。打者瀬谷の時に三走が飛び出して挟殺され二死三塁となったが、瀬谷が右前に落として再び勝ち越した。7回にも石崎四球、宮尾犠打、高見右前打で一死一、三塁とし吉岡の左前打で1点を追加。8回は長谷川の左翼線二塁打、苅部死球、柴田犠打で一死二、三塁から吉田に左越え本塁打が飛び出し勝負を決めた。

九国大付は6回二死一、二塁、7回二死二、三塁と得点圏に走者を進めたが無得点。5回途中から登板した専大松戸の2番手・門倉にの前に決定打を欠き、追い上げることができなかった。

第98回選抜高校野球大会 2回戦
(2026年3月26日・木/阪神甲子園球場)
チーム名 一二三四五六七八九 計HE
九国大付 110010000 370
専大松戸 01201013x 8102

 九国大付 年 打安点 専大松戸 年 打安点
(二)柴 原➂ 521(一)石 崎③ 200
(三)平 間➂ 200(二)宮 尾③ 310
(遊)吉 田② 510(遊)高 貝③ 210
(捕)城 野➂ 301(捕)吉 岡③ 332

(一)上 岡③ 200(右)瀬 谷③ 322
打 伊 藤③ 100(中)長谷川③ 410

(中)雪 野② 510(三)苅 部② 211
(右)岩 見② 311(左)柴 田② 200
(指)木 本② 110(指)吉 田② 413
右 渡 邉③ 210
(左)久保田③ 300

振 球犠盗 残     振球犠盗残
1064112     48506
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投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責
渡邉  3 5323 小林  4.2 5451
岩見  5 5525 門倉  4.1 2260
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▼試合時間:16:29~18:34/観衆:8,000人
※名前に下線のある選手は左打ち(投手は左投げ)

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九国大付の「明治神宮大会王者」としての戦いが終わった。昨秋からチームを支えてきた渡邉、岩見が被安打10の8失点。多少の失点を跳ね返してきた打線も単打7本で3点を奪うのが精一杯。この日もリードされてから粘り強く戦ったが救援登板した専大松戸のエース門倉の140キロ超の直球とフォークに封じられ、これまで何度も見せてきた土壇場での逆転劇はならなかった。

昨秋の九国大付は守り勝ってきたチームではない。多少の失点はものともせず、打力で跳ね返して秋の日本一に輝いた。しかしその中心にいた牟禮を欠き、得点力がダウンした状態では初戦を突破するのがやっとだった。

この日も相手のミスから先制すると、2回にも敵失を絡めて追加点を奪う幸先の良い立ち上がり。しかし神戸国際大付戦で好救援した先発の渡邉がリードを守れない。この日最速137キロを計測した直球のほかスライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブと多彩な変化球を操る渡邉だが絶対的な決め球がない。甘く入るとどうしても捕えられてしまう。加えて昨秋福岡大会初戦以来となる先発のマウンドに戸惑いもあったか、早くも3回で降板となったのは九国大付ベンチにとっては誤算だった。

5回表九国大付二死一、二塁 岩見が同点の右前適時打を放つ

4回からは岩見が登板。自らのバットで同点に追いついた直後の5回、連続四球などでピンチを招くと不運な当たりのポテンヒットで勝ち越しを許す。7回の失点も四球から。思い切りよく腕を振って力のある直球、スライダーを投げ込む岩見にとって、四死球はその「副産物」的な存在ともいえる。後続を抑えれば「適度な荒れ球」で済むが、この日のように競り合いの展開で失点につながると敗因になってしまう。岩見は甲子園2試合で13回を投げたが四死球は10個。1試合あたり約7個という計算だ。この数を許容範囲とみなした上で夏も戦っていくのか、一つの判断になるだろう。

打線はしぶとくつないだが、牟禮を欠く中では3点がやっと。柴原、吉田、城野らは勝負強さをみせた一方、下位のポイントゲッターである久保田(7-0)の不振が痛かった。昨秋の7試合(九州大会+明治神宮大会)で得点への貢献目安とされるOPS(出塁率+長打率)が1を上回ったのは牟禮(1.292)久保田(1.136)柴原(1.088)の3人。つまり九国大付はこの3人を中心に勝ち上がってきたともいえるが、このうち2人が機能しなければどうしても厳しくなる。

関東勢に勝てない福岡

福岡県勢の地区別勝敗(2021春~26春)

コロナ禍明けの2021年春以降、福岡県勢の甲子園での成績は12勝10敗だが、関東勢には1勝6敗とまったく歯が立っていない。この7試合の総得点は7、総失点は22と投打とも大きな差をつけられている。関東のチームを倒さずして、甲子園での上位進出なし。この大きな壁を破れない限り、福岡県勢は甲子園では1勝、2勝止まりという地位に甘んじることになりそうだ。

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