【観戦記】久留米商9-3福翔(秋季大会パート決勝)




4回までに得た9つの四死球を着実に得点に結びつけた久留米商が、前半で試合を決めた。

久留米商は初回、四球で出た納村を姉川が送り、平田の右飛で三進。河口が四球を選び二盗を決めたあと、古賀(塁)の左越え二塁打で2点を先制した。3回は姉川が四球を選び平田が送って一死二塁。河口は左飛に倒れたが、古賀(塁)のレフト左への二塁打で1点を追加した。

4回は武末中前打、加藤四球で無死一、二塁。代打石橋三振のあと納村四球で一死満塁とし、ここで登板した中島から姉川が中前打を放ちまず1点。平田三振のあと河口、古賀(塁)の連続死球で2点を追加した。続く古賀(友)の時に暴投で姉川も生還し、さらに古賀(友)の四球となった球も暴投となって5点目。なおも一死一、三塁から武末の三ゴロが一塁悪送球となって古賀(塁)も還り、大きくリードを広げた。

4回表久留米商一死満塁 姉川が中前適時打を放つ

1~3回まで三者凡退の福翔は4回二死後、浅田がライト左を破る三塁打を放ち、続く田中の中前打で1点を返した。7回は熊野四球、甲斐左前打、杉原四球で無死満塁から、木下の押し出し四球でまず1点。代打山田(大)は三振に倒れたが、齊田の二ゴロの間に甲斐が還って3-9とし、コールドゲームを阻止した。

9回も一死から木下四球、代打山田(悠)の右前打で一、二塁としたが後続が凡退。8四死球を得ながら4安打に終わり、追撃できなかった。

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第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝
(2025年9月27日・土/今津運動公園野球場)
チ    一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残
福  翔 000100200 341 80508
久留米商 20160000x 990 103318
  福 翔 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中)齊 田② 501 右飛    遊ゴ一直  二ゴ  二ゴ
(遊)伊 藤①
500 二ゴ    右飛  右飛三ゴ  右飛
(右)浅 田➁ 410 二ゴ    右3  三邪  二飛

(一)田 中➀ 411   一飛  中安  遊ゴ  二ゴ
(三)熊 野② 100   遊ゴ  死球    四球四球
(左)甲 斐➁ 310   三振  四球    左安三振
(二)杉 原② 300     
三振遊ゴ    四球  右飛
(捕)木 下➀ 101     二ゴ  四球  四球  四球
(投)大 坪➁ 100     三ゴ
投 中 島➁ 000     
投 矢 田➀ 100         三振
打 山田大➀ 100             三振
投 吉 居➀ 000
打 山田悠➁ 110                 右安
走 板 迫➀ 000
投手  回 安球振責 球数
大坪 3.1  4616  81
中島 0.1  1311  27
矢田 2.1  2100  43
吉居  2 2000  21
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 久留米商 年 打安点 1 2 3 4   5 6 7 8
(遊)納 村② 310 四球投ゴ  四球  遊ゴ  中3
(中左)姉川➀ 321
捕ギ  四球中安  左安  中直
(一)平 田➁ 410 右飛  投ギ三振  左飛    左安
(右)河 口② 301 四球  左飛死球    三邪  中飛
(左)古賀塁➁ 224 左2  左2死球
打 宮 原 000             四球
中 工 藤② 100                 三邪
(二)古賀友➁ 210 四球  三振四球    中安
(捕)武 末② 410 二飛    中安三失  二併
(三)加 藤② 210   左安  四球二ゴ
三 牛 島② 100               中飛
(投)元 村➁ 000   一ギ
打 石橋幸② 100       三振
投 浦 山① 200           三ゴ  二飛

投手 回  安球振責 球数

元村 4  2221  59
浦山 5  2632  98
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▼試合時間/13:23~15:47 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

両校投手陣がピリッとせず18四死球を乱発して得点につながる、パート決勝としてはやや寂しい内容の試合となった。

福翔・大坪

福翔の先発はエース大坪。右サイドハンドから直球に右打者への外に流れるスライダーを軸にした投球だったが、立ち上がり微妙なコントロールに苦しんだ。初回は四球の走者を二人置いて、甘く入ったスライダーを古賀(塁)に左越えに運ばれて2失点。3回は先頭の姉川にストレートの四球。二塁に送られ、古賀(塁)にレフト左に引っ張られて3点目。さらに4回、安打と二つの四球で一死満塁となったところで降板した。内外角にスライダーを散らしてはいたがボールが先行、ストライクを取りにいった球を捕らえられた。

福翔・中島

2番手は大型左腕の中島。力のある直球を投げ込むが、やはり制球に苦しんだ。登板直後、フルカウントから姉川に高めの直球をセンター前にはじき返されると、平田は三振に打ち取ったが、そこから連続の押し出し死球に2つの暴投もからんで4失点。ここで矢田に交代したが三ゴロ一塁悪送球で9-1となり、大勢が決してしまった。福翔が生還を許した9人うち7人までが四死球で出した走者だった。

久留米商・元村

久留米商の先発も右腕エース元村。縦に落ちてくる緩いスライダーを交えながらストライク先行のテンポのよい投球をみせた。3回まで30球で終わらせ、一人の走者も許さない完全投球。4回も簡単に二死をとったが、そこから浅田・田中に直球を長短打されて1点を返されると、急に制球が定まらなくなった。熊野に死球、甲斐に四球で二死満塁。長打が出れば逆転というピンチを迎え、杉原にも2-0とボールが先行したが3球目を狙い打った杉原を遊ゴロに打ち取り、何とか1点でしのいだ。

久留米商・浦山

この変調に続投は危険と判断したか、久留米商ベンチはその裏の攻撃で元村に代打を送り、5回からは1年生の浦山がマウンドへ。アウトステップして身体を開き気味に投げ込む右腕で落差あるカーブを操る。大量援護を受けたあとの登板だったが、いきなり先頭に四球。直球の制球が定まらず比較的カウントのとれるカーブを主体に5~6回は無失点でしのいだが、7回にヒットに3四球、内野ゴロも絡んで2失点。コールド勝ちにもちこめなかった。その後も続投したが8回、9回にも四球を出すなど5イニングスで6四死球、98球を要した。

両校とも安打数より四球の数が多かったこともあり打者の見せ場は少なかった。その中で久留米商の2番姉川と5番古賀(塁)が複数安打を放った。姉川は4回に大量得点の口火を切る中前打。ファールで粘ってフルカウントまで持ち込み、最後は高めに浮いた球を逃さなかった。古賀の2安打はいずれもタイムリー。初回はチームを勢いづける先制打、3回は流れを引き寄せる左翼線への二塁打。いずれもスライダーを引き付けて引っ張った。

福翔は8四死球を得たがヒットは4本に終わった。5回以降は6回を除いて毎回走者を出したが浦山の変化球にタイミングが合わず、畳み掛けられなかった。

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