【観戦記】飯塚3-2戸畑工(秋季大会パート決勝)




序盤に小刻みに得点を加えた飯塚が、エース藤井の力投で戸畑工の追い上げを封じて逃げ切った。

飯塚は2回一死後、右前打で出塁した福嶋が続く尾篭の右中間二塁打で生還して先制した。3回は藤井中前打、女鹿四球で無死一、二塁から瀬口の投前バントは三塁封殺されたが、黒田の左前打で満塁とし、田中がショートの左を破って1点を追加。4回は尾篭が左前打で出ると木下三振、郡山右飛で二死となったあと、藤井の右中間二塁打で尾篭が一気に還ってリードを広げた。その後もチャンスを掴みながら追加点が奪えなかったが、序盤のリードを守り切った。

3回表飯塚一死満塁 田中が左前適時打を放ち2点目

6回まで7安打を放ちながらホームが遠かった戸畑工は7回、一死から渡辺が三ゴロ失で出塁。溝上三振のあと打者松江のときに渡辺が二盗を決め、松江の二ゴロ失で二死一、三塁。松江が二盗を決めたあと、打者成清の時に暴投で渡辺が生還した。さらに成清四球で二死一、三塁とし、打者勝山のときにボークで三塁から松江も生還して1点差とした。しかし続く二死二塁で勝山が三振。9回も二死から溝上が中前打を放ったが松江三振で、あと1点が届かなかった。

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第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝
(2025年9月26日・金/北九州市民球場)
チ   一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残
飯 塚 011100000 392 612111
戸畑工 000000200 281 21727
  飯 塚 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(左)女 鹿② 400 投ゴ  四球三邪    一ゴ  投ゴ
(中)瀬 口
400 二ゴ  投ゴ  中飛  四球  二ゴ
(右)黒 田➀ 410 三ゴ  左安  二ゴ  二飛  四球 

(捕)田 中➁ 321   遊ゴ左安  左安  四球  四球  
(一)福 嶋② 520   右安遊併  右2  三ゴ  三振
(三)尾 篭➁ 221   中2  左安遊ゴ  

三 松 田➁ 000
打 大 庭➀ 100               遊失
走二 安藤➁ 000
(二三)木下➁ 200   四球  三振  二ゴ  三ゴ
(遊)郡 山➁ 400   二併  右飛  二飛  三ゴ
(投)藤 井➁ 421     中安中2  投ゴ  左飛 

投手  回 安球振責 球数
藤井  9 8270  118
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  戸畑工 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(左)成 清② 300 遊飛  遊直  二ゴ  四球   
(捕)勝 山➁ 430
中安  右安    左安三振 
(二)滿 石➁ 300 遊ゴ  左飛    捕ギ  三振
(投)近 藤② 310 右安    中飛  四球  二飛
(右)長 尾➁ 410   中安  三ゴ  遊併  遊ゴ
(一)安 永 400   右直  三振    左飛  左飛 
(三)渡 辺 400   三振    三振  三失  左飛
(遊)溝 上➀ 430     左安  中安  三振  中安
(中)松 江➀ 400     投飛  左飛  二失  三振
投手 回  安球振責 球数

近藤 9  9623  143
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▼試合時間/11:54~14:08 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

戸畑工・近藤

戸畑工の先発近藤は、がっしりとした体格から120キロ前後(この日最速122キロ)の直球をスナップを利かせて低めに集め、90キロ台のカーブを交える右腕。直球にはしっかりスピンがかかっており重そうだ。その球質を生かしてカーブとの緩急で打ち取っていきたい近藤だったが、飯塚打線は早くも2回にはその球を捕らえ始める。

一死から福嶋がカーブを引き付けてファースト左を破る初安打を放つと、続く尾篭も121キロの内角直球を逆方向のセカンド頭上に鋭くはじき返し、これが右中間を抜けていく先制打となった。3回も藤井が直球をセカンド左に、黒田はカーブをレフト前にはじき返すなど、逆方向に安打を重ねる。4回の藤井のタイムリーも右中間をライナーで破る一打。5回までに9安打を放って3点をあげ、主導権を握った。

ただ、近藤も6回以降はヒットを許さなかった。よりきわどいコースに球を集めたためか四球は増えたが、走者を出しながらも要所を抑えた。120キロ前後の直球とカーブだけでもコース、高さを間違わなければ十分に通用することを示した。

飯塚・藤井

飯塚も右腕エースの藤井が先発。120キロ台後半(同133キロ)の直球とスライダー、時折100キロ台のカーブも交える。初回に2安打、3回にも2安打を許すなど、戸畑工打線に6回まで7本のヒットを打たれながらも得点は許さない。7回に味方の失策から2点は失ったがその後はピンチもなく、危なげなく投げ切った。四球は2つだけでスライダーを中心に7つの三振を奪った。前チームの大塚、現ソフトバンクの藤原らここ数年のエースのような140キロ超の直球はないが、よくまとまった投手という印象。

守備では1年生で唯一スタメンのライト黒田が強肩で魅せた。初回、近藤の右前打で本塁突入した二走を余裕をもって刺した。2回にもライト前へのライナーをスライディングキャッチ。飛び出した一走を刺して併殺に仕留めた。レフト女鹿も5回、左中間の当たりを倒れ込みながら好捕。藤井を盛り立てた。

戸畑工打線では2番勝山、8番溝上が3安打。チーム8安打のうち2人で6本を稼いだ。勝山は右に左に打ち分け、左の溝上は左中間方面にうまく合わせての猛打賞。4回と8回を除いて毎回走者を出したが、送りバント失敗や二つの併殺を喫するなど前半に得点ができなかったのが響いた。

守備ではセカンド滿石の動きのよさが目立った。ヒットになってもおかしくない当たりを2つアウトにするなど試合を引き締めた。

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