西短大附初戦の相手・金足農(秋田)の戦力分析~’24選手権大会




7日(水)に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が4日(日)、大阪市北区のフェスティバルホールで行われ、福岡県代表の西日本短大附は大会第3日目(8月9日・金)の第2試合で金足農(秋田)と対戦することが決まりました。

福岡県代表は過去10大会で延べ11校が出場し(2018年は記念大会で南北各1校が出場)5勝11敗。過去5大会に限ると2勝6敗で、1勝するのがやっとという状況が続いています。

とにかく点が取れません。過去5大会の平均得点はわずかに2.13。強打で福岡大会を勝ち抜いた2021年の西日本短大附も、秋山正雲投手(現ロッテ)のいた二松学舎大付に完封負けを喫しました。

■福岡県代表 過去10回の選手権大会成績

出場校 福岡大会成績 1回戦 2回戦 3回戦 準々決勝
2023 九国大付 率.343 HR 0
盗塁 2 犠 14
0ー3
土浦日大
 
2022 九国大付 率.356 HR  6
盗塁  4 犠 19
2-1
明徳義塾
1ー2
高松商
 
2021 西短大附 率.340 HR  3
盗塁  9 犠 16
0ー2
二松学舎大付
   
2019 筑陽学園 率.302 HR  3
盗塁  7 犠 19
3-5
作新学院
   
2018 折尾愛真 率.347 HR10
盗塁 10  犠   8
3-16
日大三
沖学園 率.301 HR  2
盗塁  3 犠   9
4-2
北照
4-10
大阪桐蔭
   
2017
東筑
率.289 HR  5
盗塁  4 犠 22
4-10
済美

2016 九国大付 率.355 HR  5
盗塁 13 犠 14
6-8
盛岡大付
2015 九国大付 率.310 HR  5
盗塁  4 犠 16
8-2
鳴門
10-9
大阪偕星
2-0
作新学院
1-8
早稲田実
2014 九国大付 率.347 HR  7
盗塁  7 犠 14
1-6
東海大四
2013 自由ケ丘 率.345 HR  1
盗塁  5 犠 28
2-4
延岡学園


ただ、今年の西日本短大附のチーム打率は.381。黒田(現東日本国際大)・野田(現西武)・佐倉(現ソフトバンク)ら強打者を擁した2022年の九州国際大付の.356も上回る、過去10年で最強の打線です。さらに盗塁数18も過去10年で最多。1番奥を中心に足も絡めた攻撃ができることも今年の西日本短大附の特徴です。こうしたデータに加えて、140キロ超の好投手2人のいた福岡大大濠、センバツ出場校の東海大福岡に直接勝って甲子園切符を手に入れたことも、チームの大きな自信になっているはずです。

対戦相手の金足農は、6年ぶり7回目の出場。吉田輝星投手(現オリックス)を擁して準優勝した2018年夏以来の甲子園となります。その輝星投手の弟・大輝投手(2年)がエースを務める今年のチームは、秋田大会初戦で昨夏代表で第1シードのノースアジア大明桜を延長10回タイブレークの末に破ると、3回戦・準々決勝と吉田投手が連続完封。決勝では秋田商に16安打を浴びながら1点差で制しました。

吉田投手は下半身がどっしりしており、兄とよく似た体格。平均130キロ台後半、最速145キロといわれる直球にスライダー、カーブなど変化球も多彩で、特に右打者の外角低めに沈むスライダーは要注意です。輝星投手の弟ということで注目も集めていますが、福岡大大濠の柴田・平川、東海大福岡の佐藤ら好投手を攻略してきた西日本短大附の打力・走力をもってすれば十分に攻略可能だと感じます。

打線をみると秋田大会のチーム打率は.315。打率5割の3番薮田、一発を放っている5番相馬のほか、下位では決勝で先制打を放った8番佐藤も打率.467と好調です。犠打飛が5試合で19(うち犠打17)と多い一方、盗塁は4つにとどまっており、比較的正攻法で攻めてくるチームのようです。

ロースコアの接戦で強さを発揮してきましたが、西日本短大附も準決勝の近大福岡戦、決勝の福岡大大濠と終盤まで1点を争うしびれる試合を経験しており、この点でも不安はありません。

秋田勢は過去10大会で8勝10敗、金足農の準優勝以降は1勝4敗という成績で、県としてのレベルも特別高いわけではありません。ここはぜひ勝利をあげたいところです。

■秋田県代表 過去10回の選手権大会成績

出場校 1回戦 2回戦 3回戦 準々決勝 準決勝 決勝
2023 ノースアジア大明桜 0ー7 八戸学院光星      
2022 能代松陽 2-8 聖望学園      
2021 ノースアジア大明桜 4-2 帯広農4-2 2-8 明徳義塾        
2019 秋田中央 0-1 立命館宇治        
2018 金足農 5-1 鹿児島実 6-3 大垣日大 5-4 横浜 3-2 近江 2-1 日大三 2-13 大阪桐蔭
2017
ノースアジア大明桜 2-14 二松学舎大付
2016 大曲工 1-6 花咲徳栄
2015 秋田商 3-1 龍谷 4-3 健大高崎 3-6 仙台育英  
2014 角館 1-6 八頭
2013 秋田商 0-5 富山第一
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