西短、福大大濠、真颯館など初戦突破~選手権大会第2日




雨のため順延となっていた第105回全国高校野球選手権記念福岡大会の第2日は4日(火)、梅雨の晴れ間がのぞく中で予定されていた南部6試合、北部9試合の全試合が行われました。南部では春の優勝校・福岡大大濠、昨秋優勝校の西日本短大附がそろってコールド勝ち。北部でも希望が丘、真颯館のシード勢が初戦を突破しました。

【南部】———–——
春日公園野球場、久留米市野球場、大牟田延命球場の3会場で1回戦の残り2試合と2回戦4試合が行われました。

春日公園野球場>
第一試合(1回戦)は6回まで両校無得点の投手戦となりましたが、7回に2点を先制した筑紫台が8回の浮羽究真館の反撃を1点でしのいで逃げ切りました。2回戦に入った第二試合はシード・福岡大大濠が登場。初回に高田の本塁打などで5点を奪うと、その後も得点を重ねて5回コールドで福岡舞鶴を下しました。3回戦では春の福岡地区大会準優勝の実力校・福岡第一と対戦します。

▼1回戦
浮羽究真館 000 000 010=1
筑紫台   000 000 22x=4
【浮】八田【筑】園田→江上
〔筑紫台は7/7(金)祐誠と対戦〕
▼2回戦(5回コールド)
福岡舞鶴 000 00=0
福大大濠 504 4x=13
【舞】山田→吉永【大】松尾→永田→鯉川
〈本〉高田(大)
〔福大大濠は7/8(土)福岡第一と対戦〕

久留米市野球場>
第一試合は西日本短大附が福岡農と対戦。主砲・高峰の本塁打などで4回までに17点を奪うと、投げては中塚ー村上の継投で福岡農打線を1安打完封。5回コールドで快勝しました。第二試合は福岡第一が序盤から着実に得点を重ね、3投手による継投で福岡西陵打線を1点に抑えて8回コールド勝ち。エース前田を温存しての勝利で、次戦の福岡大大濠との大一番に挑みます。

▼2回戦(5回コールド)
福岡農  000 00=0
西短大附 243 8x=17
【福】岡部→松井→大松【西】中塚→村上
〈本〉高峰(西)
〔西短大附は7/9(日)香住丘と対戦〕
▼2回戦(8回コールド)
福岡第一 022 021 01=8
福岡西陵 000 000 10=1
【一】杉本→川波→森上【西】石本→澤田→山内
〔福岡第一は7/8(土)福大大濠と対戦〕

大牟田延命球場
第一試合(1回戦)は先制した福岡中央を八女学院が逆転し5-3で終盤へ。福岡中央は8回1点差に迫り、なおも同点のチャンスを作りますが、ここで1年生左腕の石飛を救援した沖が後続を断ち、1点差で逃げ切りました。2年前に軟式野球部から転向した同校は、3回目の出場にして夏の大会初勝利を飾りました。第二試合は香住丘が4回に一挙5点をあげてリードを奪うと、追いすがる柏陵を終盤突き放して勝利。柏陵も10安打を放ちましたが及びませんでした。香住丘は3回戦で西日本短大附に挑みます。

▼1回戦
福岡中央 200 001 010=4
八女学院 003 011 00x=5
【福】野元→高橋→山下→大谷【八】石飛→沖
〔八女学院は7/7(金)三池工
と対戦〕
▼2回戦
香住丘 100 500 111=9
柏陵  001 011 000=3
【香】平山→黒木→大堂【柏】長友→渡→江淵
〔香住丘は7/9(日)西短大附と対戦〕

【北部】———–——
北九州市民球場、光陵グリーンスタジアム、筑豊緑地野球場の3会場で2回戦9試合が行われました。

北九州市民球場
当初開幕試合として組まれていた八幡-田川科学技術の第一試合は、8回に一挙6点を奪って突き放した八幡がコールド勝ち。八幡の夏の勝利は100回記念大会で北福岡大会として行われた2018年以来、4大会ぶりとなりました。第二試合はシード希望が丘が宇美商に先制を許しながらも逆転勝ちで初戦を突破。1・2年生だけでのぞんだ宇美商でしたが、シード校を相手に善戦を見せました。第三試合は古賀竟成館が2回に8点を奪うなど15安打で16得点をあげ、5回コールドで若松商を圧倒しました。

▼2回戦(8回コールド)
八幡   000 010 16=8
田川科技 000 000 01=1
【八】石松→高戸【田】石松→國信
〔八幡は7/7(金)嘉穂と対戦〕

▼2回戦
宇美商  000 200 000=2
希望が丘 000 221 20x=7
【宇】西【希】江越
〔希望が丘は7/8(土)豊国学園と対戦〕
▼2回戦(5回コールド)
古賀竟成館 082 33=16
若松商   000 00=0
【古】安河内→野口【若】:松浦武→村上
〔古賀竟成館は7/8(土)八幡南と対戦〕

光陵グリーンスタジアム
第一試合は中盤に逆転を許した八幡南が7回に再逆転、8回にも追加点をあげて小倉東を押し切りました。第二試合も7回まで2-2の接戦が展開されましたが、8回に勝ち越し点をあげた北九州が直方を振り切りました。直方も北九州を上回る8安打を放ちましたが、北九州の3投手の継投に反撃をかわされました。第三試合も中盤まで1点を争う攻防が繰り広げられましたが、じわじわとリードを広げた北九州市立が自由ケ丘を下しました。自由ケ丘が秋春夏と3大会連続で初戦敗退に終わるのは昭和39年の大会参加以降、初めてのこと。新チームでの巻き返しが期待されます。

▼2回戦
八幡南 101 000 210=5

小倉東 001 101 000=3
【八】櫻木→吉田【小】山崎→中村
〔八幡南は7/8(土)古賀竟成館と対戦〕
▼2回戦
北九州 001 010 010=3
直方  100 000 100=2
【北】中竹→楠→宮崎【直】安藤→柴田
〔北九州は7/8(土)真颯館と対戦〕
▼2回戦
北九州市立 000 101 101=4
自由ケ丘  000 010 000=1
【北】工藤【自】松尾→高見→黒瀬
〔北九州市立は7/8(土)青豊と対戦〕

筑豊緑地野球場
第一試合は豊国学園が1点リードで迎えた7回に一挙5点を加えて中間を突き放して初戦を突破。4回から登板した豊国学園・川原投手が11奪三振の力投を見せました。第二試合はシード真颯館が5番神保の本塁打などでリードを広げ、3投手のリレーで嘉穂東を完封。7回コールドで快勝しました。第三試合は青豊が2回に逆転に成功すると、その後も得点を重ねて光陵に快勝。光陵は青豊を上回る12安打を放ちながらも、10残塁に泣きました。

▼2回戦
豊国学園 400 000 502=11

中間   002 010 000=3
【豊】双原→川本【中】前田仁→野添→濱野
〔豊国学園は7/8(土)希望が丘と対戦〕
▼2回戦(7回コールド)
嘉穂東 000 000 0=0
真颯館 102 400 x=7
【嘉】金光→浜口【真】浦→平山→村田
〈本〉神保(真)
〔真颯館は7/8(土)北九州と対戦〕
▼2回戦
光陵 010 000 002=3
青豊 020 110 20x=6
【光】永野→松本→平松【青】林→武田→林
〔青豊は7/8(土)北九州市立と対戦〕

——

大会3日目の5日(水)は南部で2回戦6試合、北部で2回戦8試合が予定されています。なお、南部では明日午前中の雨予報を受けて、各球場の第一試合が11:45に繰り下げられています。

<5日の試合予定> ———–※赤字はシード校
【南部】(2回戦)
▼春日公園 東福岡―筑前/大川樟風―福岡工
▼久留米  福工大城東―博多工/筑陽学園―九産大九産
▼大牟田延命 久留米筑水ー糸島/八女工ー浮羽工

【北部】(2回戦)
▼北九州市民 小倉商―鞍手竜徳/東海大福岡―水産/星琳―行橋
▼光陵GS 折尾―玄界/宗像―筑豊
▼筑豊緑地 飯塚―戸畑/東鷹-小倉西/門司学園―慶成

※日程・スコア・選手名などは主催者発表のものと照合・確認してください

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